「検品依頼」とチームプレイ
品質管理スタッフ 小稗今回は品質管理部内でどのように検品業務に取り組んでいるか、にフォーカスしてみます。
「検品依頼」を受けて検品業務がスタートする
基本的には開発部門でコンテンツの実装が終わった後、でき上がりを確認すべく検品を行っています。UI開発を担当したスタッフが社内の専用サイトに必要な情報を登録して、それを元に品質管理部のスタッフが検品を進めます。この登録を社内では「検品依頼」と呼んでいます。後工程へのインプットにあたります。
1日に多数の依頼へ対応する必要
検品依頼ひとつひとつの内訳は様々にばらつきをもっています。1ページの簡単な修正もあれば、新たに作成した数十ページを総チェックする内容もあります。これらばらつきをもった依頼に対して、品質管理部のスタッフひとりあたり1日で複数件の対応が通常となっています。
また、それぞれの検品依頼が納期から逆算したタイミングで登録されますので、登録される時間にもばらつきが生じます。営業時間中は次々と新規の検品依頼が登録されていきます。
品質管理部での検品オペレーション
すべての依頼で納期を守り、効率よく検品業務を進めていくために、部内では以下のような体制を作っていきました。
- タスク管理ツール(Backlog)を利用
- オペレーション担当による検品依頼の振り分け(1日2回)
- コメント機能での情報共有は随時
- 1日2回のショートMtgで進捗共有
- 引き継ぎ内容のクラウド共有化
Backlogに進捗共有するタスクを毎日作成し、1日2回、誰がどの依頼を担当するか、振り分けを行っています。振り分けは部門の中で担当を設けて、その担当者の判断に委ねます。振り分け担当の判断が妥当になるよう、振り分け前に各自の状況をBacklogのコメントで伝えるようにしています
また、ショートMtgでは依頼の一覧画面を見ながら、検品に要する時間の予測や、登録予定のある案件の事前共有、現在の作業状況などを対面で共有し、業務分担に問題がないか確認しています。
通常の共有のタイミングとは別に、例えば締め切りまでに検品が終わらないと判断した場合は、Backlogでコメントし、ショートMtgを待たずに分担を変更、ヘルプに入るスタッフを決めるなど、柔軟な対応をしています。
検品をスムーズに進めるためのチームプレイ
日中の状況変化に対応するオペレーションであるために、部内ルールはシンプルかつ進捗共有の頻度を上げる方向で改変されてきました。また、この文章を書きながら気づいているところですが、業務フローを自分たちで改善していくことは、部内ではごく当たり前に認識されているものと感じています。先ほど箇条書きした部内ルールもマネージャーの一方的な発議ではなく、各自のやりやすさやアイデアで改変していった結果です。
何より、チームプレイで日々の業務に取り組む文化が定着していることは、各スタッフの努力と意識の賜物と思います。自分の預かる部署ながら、ありがたい限りですね。
課題は変わらず、作業見積もりの精度
どんなにきれいに分担しても、1件の依頼の作業量を見積もりそこなった場合、分担の組み替えや稼働時間の圧迫などのロスにつながってしまいます。この精度を上げるのは古くて新しい課題です。
個々の経験を増やしつつ、全員で見積もりの補正をすることで、部内での判断基準がおおむね整うことが理想と考えています。チーム内でお互いがこのくらいで考えているはず、と予測が立つことは、安心して業務に取り組む土台にもなるでしょう。引き続き、ベストな形を求めていきたいと思っています。