Firefox 74.0がリリース
エグゼクティブ・フェロー 木達デスクトップ版Firefoxのバージョン74.0がリリースされました(リリースノート:Firefox 74.0, See All New Features, Updates and Fixes)。
セキュリティに関し、古いバージョンのTLSに対する注意喚起は以前より行われてきましたが、本バージョンでついにTLS 1.0および1.1のサポートが削除されました。今月リリースされる予定のChrome 81にも同様の変更が入りますので、慌てて対応を必要とするサイトは今さら多くないかもしれませんが、ご注意ください。
また、本バージョンではFeature Policyがデフォルトで有効になりました。Feature Policyは特定の機能やAPIについて動作の可否を制御するものですが、この有効化に伴いクロスオリジンなiframe要素内で使用できる機能が制限されています。詳細は、クロスオリジン <iframe> からの位置情報、全画面表示、カメラ、マイク、画面キャプチャリクエストが初期設定で無効化されました | Firefox サイト互換性情報をご覧ください。
ほかにも数々の機能追加、バグ修正、セキュリティ修正(全12件、うち重要度高:5件)が含まれていますが、上記の点を含め、開発者向けにはSecurity means more with Firefox 74 - Mozilla Hacks - the Web developer blogやFirefox 74 for developers - Mozilla | MDN、それにFirefox 74 サイト互換性情報 | Firefox サイト互換性情報が参考になるでしょう。
次のメジャーバージョンアップ、Firefox 75のリリースは、Firefox Release Calendar - MozillaWikiによると2020年4月7日の予定のようです。
[ 2020-03-23 追記 ] TLS 1.0/1.1については、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、最有効化されました。リモートワークの普及と、TLS 1.2に対応していない一部政府系サイトが背景にあるようです。詳細はMozilla、「Firefox 74」のTLS 1.0/1.1廃止を一時撤回 ~新型コロナウイルスの影響で - 窓の杜をご覧ください。