Google Chrome 99が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 99の安定版になり、デスクトップ版Chromeでバージョン99.0.4844.51がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
New in Chrome 99 - Chrome Developersの冒頭で触れられているのは、やはりメジャーバージョンの番号が3桁になることへの注意喚起です。Mozilla Firefoxについても同様にバージョン100のリリース日が近づいており(予定では米国時間5月3日)、バージョン番号の取り扱いに関連する不具合の発生を未然に防ぐようテストを呼びかけています。
新たな機能として目を引くのは、CSSカスケードレイヤーでしょう。レイヤーという概念を新たに導入することで、詳細度の競合を調整しやすくなります。先行してFirefoxのバージョン97.0で既にデフォルトで有効化されていましたが、目下AppleのSafariにおいてもCSSカスケードレイヤーの実装が進行しています(CSS Cascade Layers | Can I use... Support tables for HTML5, CSS3, etc参照)。
このアップデートにはほかにも数多くの修正(セキュリティに関する修正については28件)と改良が含まれています。開発者向けにはGoogle Developers Japan: Chrome 99: CSS カスケード レイヤ、input 要素の新しいピッカーなどがわかりやすいでしょう。また、新たに追加されたDevToolsの機能については、What's New In DevTools (Chrome 99) - Chrome Developersにまとめられています。
次のメジャーバージョン、Chrome 100のリリースは、Chromium Dashによると2022年3月29日の予定のようです。