Firefox 100.0がリリース
エグゼクティブ・フェロー 木達デスクトップ版Firefoxのバージョン100.0がリリースされました(リリースノート:Firefox 100.0, See All New Features, Updates and Fixes)。
今年3月にGoogle Chromeが先行していましたが(Google Chrome 100が安定版に)、これでFirefoxもメジャーバージョンの番号が3桁に到達です。Celebrating Firefox: How we got to 100という記事では、バージョン100を祝しつつ、その概要を紹介しています。
新たに追加された機能としてはYouTube、Amazonプライム・ビデオ、Netflixの動画をピクチャー・イン・ピクチャーで視聴する際にキャプションや字幕の表示がサポートされたほか、そのピクチャー・イン・ピクチャーにおいて、WebVTT形式を使用するWebサイト(Coursera.orgやカナダ放送協会のサイトが該当)でのキャプション表示がサポートされた点が目を引きました。いずれもアクセシビリティの観点で有意義な改善だと思います。
修正点においては、display: grid
スタイルが適用され、かつ深く入れ子になっている要素のパフォーマンスが大幅に向上したことや、Webページをソフトリロードした際すべてのリソースが再検証を起こさなくなったことなどが挙げられています。
また変更点では従来の点線を青い実線に置き換える、リンク用の新しいフォーカスインジケータを採用した点が気になりました。この変更で、フォームフィールドとリンク間でフォーカスインジケータが統一され、弱視のユーザーにとってフォーカスされたリンクを簡単に識別できるようになるとのことです。
ほかにも数々の機能追加、バグ修正、セキュリティ修正(全9件、うち重要度高:6件)が含まれています。開発者向けには、Firefox 100 for developers - Mozilla | MDNが参考になるでしょう。
次のメジャーバージョンアップ、Firefox 101のリリースは、Firefox Release Calendar - MozillaWikiによると2022年5月31日の予定のようです。