Google Chrome 110が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 110が安定版になり、デスクトップ版ChromeでWindows向けには110.0.5481.77/.78、macOSとLinux向けには110.0.5481.77がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
本バージョンで注目したのは:picture-in-picture擬似クラスが利用できるようになった点です。Picture-in-Picture APIを用いることで動画コンテンツの再生とWebページの閲覧を同時に楽しむといった利便性を提供することができますが、この擬似クラスによりピクチャインピクチャモードとそうでないときでスタイルを分けて指定することができます。
同じくCSSの話題でですが、initial-letterプロパティも利用できるようになりました。これは行の頭文字を、いわゆるドロップキャップとして表示させたいときに有用です。何行にまたがって占めるかや、何行分沈み込ませるかを数値で指定することがきます。詳細は、CSS Inline Layout Module Level 3の6.3. Creating Initial Letters: the initial-letter propertyを確認してください。
このアップデートにはほかにも数多くの修正(セキュリティに関する修正については15件)と改良が含まれています。開発者向けにはNew in Chrome 110 - Chrome Developersがわかりやすいでしょう。また、新たに追加されたDevToolsの機能については、What's New In DevTools (Chrome 110) - Chrome Developersにまとめられています。
次のメジャーバージョン、Chrome 111のリリースは、Chromium Dashによると2023年3月7日の予定のようです。