Firefox 110.0がリリース
エグゼクティブ・フェロー 木達デスクトップ版Firefoxのバージョン110.0がリリースされました(リリースノート:Firefox 110.0, See All New Features, Updates and Fixes)。
本バージョンで私が注目したのは、CSSでコンテナクエリ固有の長さの単位にデフォルトで対応した点です。詳細な解説はCSS Container Queries - CSS: Cascading Style Sheets | MDNにありますが、以下の6種類の単位が定義されています:
cqw
:クエリコンテナの幅の1%cqh
:クエリコンテナの高さの1%cqi
:クエリコンテナのインラインサイズの1%cqb
:クエリコンテナのブロックサイズの1%cqmin
:cqi
またはcqb
の小さいほうの値cqmax
:cqi
またはcqb
の大きいほうの値
Firefoxが対応したことでBlink、GeckoないしWebKitのレンダリングエンジンを搭載した主要なブラウザの安定版すべてで、上記の単位が利用できるようになりました。これを記念し、web.devではContainer queries land in stable browsersという記事が公開されています。さまざまなWeb技術のサポート状況をまとめているCan I useのサイトも、併せてご確認ください:
本バージョンには、ほかにも複数の機能追加、バグ修正、セキュリティ修正(全19件、うち重要度高:10件)が含まれています。開発者向けには、Firefox 110 for developers - Mozilla | MDNが参考になるでしょう。
次のメジャーバージョンアップ、Firefox 111のリリースは、Firefox Release Calendar - MozillaWikiによると2023年3月14日の予定のようです。