Google Chrome 113が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 113が安定版になり、デスクトップ版ChromeでWindows向けには113.0.5672.63/.64、macOSとLinux向けには113.0.5672.63がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
本バージョンでは、WebGPUやimage-set()
関数のサポートが目を引きました。以下はフロントエンドBlogの記事、2023年4月のWebプラットフォームの新機能からの引用です:
CSSに関し、Chrome 113で
overflow-inline
、overflow-block
、update
メディア機能がサポートされます。また、イージング機能のlinear()
、接頭辞なしのimage-set()
関数もサポートされます。Chrome 113には、WebGLおよびWebGL 2の後継のWebGPUも含まれています。GPU演算、GPUハードウェアへの低オーバーヘッド アクセス、単一のグラフィックデバイスから複数のキャンバスに描画する機能、パフォーマンスと予測可能性の向上といった最新機能が提供されます。
またDevToolsに関しては、要素パネルのスタイルペインにおいて、無効なプロパティないし値に対し適切に打ち消し線が引かれ、問題により素早く対処できるようになったのは、地味ながら便利な改善だと思いました。
このアップデートにはほかにも数多くの修正(セキュリティに関する修正については15件)と改良が含まれています。開発者向けにはNew in Chrome 113 - Chrome Developersがわかりやすいでしょう。また、新たに追加されたDevToolsの機能については、What's New in DevTools (Chrome 113) - Chrome Developersにまとめられています。
次のメジャーバージョン、Chrome 114のリリースは、Chromium Dashによると2023年5月30日の予定のようです。