Google Chrome 115が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 115が安定版になり、デスクトップ版ChromeでWindows向けには115.0.5790.98/99、macOSとLinux向けには115.0.5790.98がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
フロントエンド周りで注目したいのが、スクロール駆動アニメーションへの対応です。名前の通り時計の時刻ではなく、スクロール位置に基づくタイムラインを使用するアニメーションが、スクロール駆動アニメーションです。具体的にどのようなアニメーションかは、デモをhttps://scroll-driven-animations.style/で見ることができます。
仕様については、本稿執筆時点では編集者草案ですがScroll-driven Animationsで確認できます。このCSSモジュールにより、Web Animations APIをベースにした命令型APIと、CSS Animationsをベースにした宣言型APIの両方が提供されます。詳細な解説は、Animate elements on scroll with Scroll-driven animations - Chrome Developersで読むことができます。
また、Chrome 115ではCSSのdisplayプロパティに2つの値を指定できるようになりました。この2値構文については、display の新しい 2 値構文への対応 - CSS: カスケーディングスタイルシート | MDNに詳しくあります。Chrome 115がサポートしたことで、すべての主要ブラウザで2値構文が利用できるようになりました。
このアップデートにはほかにも数多くの修正(セキュリティに関する修正については20件)と改良が含まれています。開発者向けにはNew in Chrome 115 - Chrome Developersがわかりやすいでしょう。また、新たに追加されたDevToolsの機能については、What's New in DevTools (Chrome 115) - Chrome Developersにまとめられています。
次のメジャーバージョン、Chrome 116のリリースは、Chromium Dashによると2023年8月15日の予定のようです。