Firefox 118.0がリリース
エグゼクティブ・フェロー 木達デスクトップ版Firefoxのバージョン118.0がリリースされました(リリースノート:Firefox 118.0, See All New Features, Updates and Fixes)。
一般ユーザーの目線で嬉しいのは、自動翻訳を利用できるようになった点ではないでしょうか。この機能は、アプリケーションメニューにある「ページを翻訳」から利用できます。他のクラウドベースの方法と異なり、インターネット接続を必要とせず翻訳はローカルに行われるのが特長ですが、残念ながら現時点では日本語に対応していません。
なお、翻訳用の言語ファイルは、設定の「一般」の中にある「翻訳」という項目で管理します。英語、イタリア語、オランダ語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ブルガリア語、ポーランド語、ポルトガル語の9言語が現時点では利用できるようです。
Web開発者の目線ですと、search要素がサポートされた点が目を引きました。search要素は、検索ないしフィルタリングのためのフォームコントロールや関連するコンテンツのためのもので、すでにSafari 17がサポートしていました(WebKit Features in Safari 17.0 | WebKit)。Chromeにおいても次の安定版リリースであるバージョン118でサポートされる見込みであり(HTML search element - Chrome Platform Status)、すべての主要ブラウザで利用できる日は遠くなさそうです(参考:HTML element: search | Can I use... Support tables for HTML5, CSS3, etc)。
本バージョンには、ほかにも複数の機能追加、バグ修正、セキュリティ修正(全9件、うち重要度高:6件)が含まれています。開発者向けには、Firefox 118 for developers - Mozilla | MDNが参考になるでしょう。
次のメジャーバージョンアップ、Firefox 119のリリースは、Firefox Release Calendarによると2023年10月24日の予定のようです。