Google Chrome 120が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 120が安定版になり、デスクトップ版ChromeでWindows向けには120.0.6099.62/.63、macOSとLinux向けには120.0.6099.62がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
フロントエンド周りの更新で注目したのは、details要素を使って、俗にアコーディオンなどと呼ばれるUIを実装しやすくなった点です。これは、同じname属性値をもつdetails要素がグループ化され、そのグループ内では表示/非表示の切り替えが排他的となるものです。
また、CSSネストの記法がよりシンプルになった点も要注目です。従来の実装では、&記号が必要とされていたところが、不要になっています。この点についての詳細は、CSS nesting relaxed syntax update | Blog | Chrome for Developersで紹介されています。
そして、サードパーティCookieのサポート終了に向けた対応について。来月、2024年1月にはChromeユーザーの1%を対象に、サードパーティCookieが無効にされる予定です。それに備える意味合いから、DevToolsの「問題」タブにおいて、今後のサポート終了と段階的廃止の影響を受けるCookieに関する警告が表示されるようになりました。
このアップデートにはほかにも数多くの修正(セキュリティに関する修正については10件)と改良が含まれています。開発者向けの情報はNew in Chrome 120 | Blog | Chrome for Developersにまとまっています。特に、新たに追加されたDevToolsの機能については、What's new in DevTools (Chrome 120) | Blog | Chrome for Developersにまとめられています。
次のメジャーバージョン、Chrome 121のリリースは、Chromium Dashによると2024年1月23日の予定のようです。