Firefox 121.0がリリース
エグゼクティブ・フェロー 木達デスクトップ版Firefoxのバージョン121.0がリリースされました(リリースノート:Firefox 121.0, See All New Features, Updates and Fixes)。
フロントエンド周りで注目の変更点は、なんといっても:has()セレクタがサポートされたことではないでしょうか。2023年11月のWebプラットフォームの新機能で予告されていたとおり、Firefoxがサポートしたことで、すべての主要なWebブラウザで:has()を利用できるようになりました。
また、iframe要素で遅延読み込みがサポートされています。遅延読み込みは、リソースをノンブロッキングな(クリティカルでない)ものとしてブラウザに識別させる手法ですが、loading属性を適切に使うことにより、表示パフォーマンスの改善が期待できます。
一般ユーザーの視点で気になったポイントは、リンクの下線表示を強制できるようになったことです。具体的には、設定のなかの「一般」項目にある「ブラウジング」で、「常にリンクに下線を付ける」という項目が登場しました。これにチェックを入れますと、ホバー時にのみ下線を表示していたテキストリンクであっても、常に下線が表示されるようになり、リンクを識別しやすくなります。
本バージョンには、ほかにも複数の機能追加、バグ修正、セキュリティ修正(全18件、うち重要度高:5件)が含まれています。開発者向けには、Firefox 121 for developers - Mozilla | MDNが参考になるでしょう。
次のメジャーバージョンアップ、Firefox 122のリリースは、Firefox Release Calendarによると2024年1月23日の予定のようです。