Google Chrome 124が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 124が安定版になり、デスクトップ版ChromeでWindowsとmacOS向けには124.0.6367.60/.61、Linux向けには124.0.6367.60がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
フロントエンド周りで目を引いた変更点としては、3 月にウェブ プラットフォームを導入で触れられていたとおり、JavaScriptで宣言型Shadow DOMを利用できるようにするための2つのAPI、setHTMLUnsafe()
とparseHTMLUnsafe()
のサポートがあります。どちらも名前にある「Unsafe」という文字列が示すとおり、内容に対するサニタイゼーションを行わない点には注意が必要でしょう。
また本バージョンでは、キーボードでフォーカス可能な子要素を含まない場合に限り、tabindex
属性に頼らずともスクローラー(内容すべてを確認するにはスクロールバーの操作を必要とするような要素)がキーボードでフォーカス可能となっています。これはアクセシビリティ的に好ましい動作であり、詳細をキーボードのフォーカス可能なスクローラーで読むことができます。
このアップデートにはほかにも数多くの修正(セキュリティに関する修正については22件)と改良が含まれています。開発者向けの情報はChrome 124 の新機能にまとまっています。
次のメジャーバージョン、Chrome 125のリリースは、Chromium Dashによると2024年5月14日の予定のようです。