Google Chrome 125が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 125が安定版になり、デスクトップ版ChromeでWindowsとmacOS向けには125.0.6422.60/.61、Linux向けには125.0.6422.60がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
本バージョンで注目のポイントは、何と言ってもCSS Anchor Positioningがサポートされた点でしょう。半年ほど前にTechFeed Experts Night#26で、私がライトニングトーク「あると便利なCSS Anchor Positioning」で紹介したCSS機能です(当時のYouTube動画やスライドを公開中)。
仕様はまだ草案段階ですが、最初の公開草案(FPWD)と比べ、今年3月14日に発行された草案ではだいぶ手が加えられたようです。「Fallback Sizing/Positioning」という項目が「Overflow Management」になり、以前はposition-fallback
の名前で呼んでいたプロパティや@ルール等が、position-try-options
プロパティ等に変更されています。
Can I useの公開するサポート状況にあるように、このCSS機能を積極的に利用するには、まだ時期尚早でしょう。とはいえ、CSS アンカー ポジショニング API のご紹介という記事では、最新の仕様に基づきCSS Anchor Positioningが解説されていますので、ぜひご覧いただければと思います。
このアップデートにはほかにも数多くの修正(セキュリティに関する修正については9件)と改良が含まれています。開発者向けの情報はChrome 125 の新機能にまとまっています。
次のメジャーバージョン、Chrome 126のリリースは、Chromium Dashによると2024年6月25日の予定のようです。