Firefox 128.0がリリース
エグゼクティブ・フェロー 木達デスクトップ版Firefoxのバージョン128.0がリリースされました(リリースノート:Firefox 128.0, See All New Features, Updates and Fixes)。
本バージョンでは新機能として、コンテキストメニューから選択したテキストを他の言語に翻訳できるようになりました。残念ながら、現時点では日本語への翻訳には対応していないようで、今後に期待したいところです。同じく、日本のユーザー向けには展開されていない新機能ですが、アメリカおよびカナダのユーザーには、最近の検索やトレンド検索がアドレスバーに表示されるようになりました。
開発者視点ですと、まずウェブ開発ツールにおいて、インスペクターのルールビューでCSSルールの詳細度がツールチップ表示されるようになった点が要注目です(使用されているSpecificityの訳語は「詳細度」ではなく「限定値」)。また、New to the web platform in June | Blog | web.devで触れられているとおり、CSS Properties and Values APIがサポートされ、@property
を使用してカスタムプロパティを設定することができます。
また、本バージョンからFirefoxでもcontent
プロパティで画像を含むコンテンツを生成する際に代替テキストが指定できるようになりました。しかし、この機能についてはアクセシビリティBlogの記事、CSS生成コンテンツに対する代替テキストの指定で解説しているとおり、使用する際には慎重さが必要でしょう。
本バージョンには、ほかにも複数の機能追加、バグ修正、セキュリティ修正(全16件、うち重要度高:4件)が含まれています。開発者向けには、Firefox 128 for developers - Mozilla | MDNが参考になるでしょう。
次のメジャーバージョンアップ、Firefox 129のリリースは、Firefox Release Calendarによると2024年8月6日の予定のようです。