Google Chrome 127が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 127が安定版になり、デスクトップ版ChromeでWindowsとmacOS向けには127.0.6533.72/73、Linux向けには127.0.6533.72がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
本バージョンでは、CSSでfont-size-adjust
プロパティが使用可能になりました。これに伴い、3つの主要なブラウザエンジンすべてで使用可能となり、Baselineに追加されています。このプロパティは、代替フォントを読み込む際に起こり得るレイアウトシフトを最小化、文字の読みやすさを改善するものです。詳細はweb.devの「CSS の font-size-adjust がベースラインに追加されました」をご覧ください。
また、Firefox 128.0でのサポートに続く格好で、CSS生成コンテンツに対する代替テキストの指定がサポートされています。代替テキストが指定できるようになったこと自体は歓迎すべきですが、アクセシビリティBlogの記事に書いたように、その有意な画像をHTMLにおいてマークアップすることはできないか、まず検討すべきでしょう。
そして、今年4月の記事「Google Chrome 124が安定版に」で触れていた、スクローラーがキーボードでフォーカス可能とする機能について。ロールアウトが一時停止されていたのが、本バージョンで再開されたようです。詳細はキーボードのフォーカス可能なスクローラーをご覧ください。
このアップデートにはほかにも数多くの修正(セキュリティに関する修正については24件)と改良が含まれています。開発者向けの情報はChrome 127の新機能にまとまっています。
次のメジャーバージョン、Chrome 128のリリースは、Chromium Dashによると2024年8月20日の予定のようです。