Firefox 129.0がリリース
エグゼクティブ・フェロー 木達デスクトップ版Firefoxのバージョン129.0がリリースされました(リリースノート:Firefox 129.0, See All New Features, Updates and Fixes)。
本バージョンでは、リーダービューが進化しています。文字間隔、単語間隔、文字揃えをカスタマイズしたり、文字色と背景色の組み合わせ(「テーマ」)を自由にカスタマイズできるようになりました。こうしたカスタマイズ機能の充実は、以前コラム「ユーザー視点で期待するWebブラウザの進化」で書いた方向性と一致するものであり、個人的には素晴らしいなと思います。
また、バックグラウンドタブの上にマウスポインタをホバーさせることで、当該タブで開いているWebページのプレビューが表示されるようになりました。タブを実際に切り替えることなく、目当てのタブを探す際に便利な機能です。
開発者目線では、まず無効なCSSに対する警告がより充実しました(例:float
プロパティの誤用)。また、CSSで@starting-style
規則やtransition-behavior
プロパティが新たにサポートされています。他にも、開発ツールでネットワークパネルのネットワークブロック機能に、レスポンスに加えHTTPリクエストのブロックが追加されたり、ローカルではないWebサイトのアドレスバーのデフォルトプロトコルがHTTPからHTTPSとなり、HTTPSが利用できない場合はHTTPにフォールバックするよう変更されています。
本バージョンには、ほかにも複数の機能追加、バグ修正、セキュリティ修正(全14件、うち重要度高:11件)が含まれています。開発者向けには、Firefox 129 for developers - Mozilla | MDNが参考になるでしょう。
次のメジャーバージョンアップ、Firefox 130のリリースは、Firefox Release Calendarによると2024年9月3日の予定のようです。