Google Chrome 129が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 129が安定版になり、デスクトップ版ChromeでWindowsとmacOS向けには129.0.6668.58/.59、Linux向けには129.0.6668.58がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
本バージョンでは、CSS Anchor Positioningの仕様変更に伴い、Chomeの実装も変更されている点に注意が必要です。まずinset-area
というプロパティの名前が、position-area
に変わりました。また、position-try-options
プロパティはposition-try-fallbacks
プロパティへと、改名されています。そして、position-try
プロパティでinset-area()
関数が使用できなくなりました。
新たな機能としては、サイズが明示的ではないキーワードを使ったCSSアニメーションが可能になったこと、が要注目でしょうか。interpolate-size: allow-keywords
を指定するか、calc-size()
関数を使う方法がありますが、より詳細にはAnimate to height: auto; (and other intrinsic sizing keywords) in CSSをご覧ください。
このアップデートにはほかにも数多くの修正(セキュリティに関する修正については9件)と改良が含まれています。開発者向けの情報はNew in Chrome 129にまとまっています。DevToolsの変更点については、What's new in DevTools, Chrome 129をご覧ください。
次のメジャーバージョン、Chrome 130のリリースは、Chromium Dashによると2024年10月15日の予定のようです。