Google Chrome 131が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 131が安定版になり、デスクトップ版ChromeでWindowsとmacOS向けには131.0.6778.69/.70、Linux向けには131.0.6778.69がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
本バージョンでは、CSS周りの変更点や新機能が目につきます。
第一に、CSSハイライトの継承。これまでは、選択したテキストに対するスタイルの適用が、直感的ではない継承モデルが採用されていました。これが本バージョンでは改善され、::selection
/::target-text
疑似クラスと、::highlight
/::spelling-error
/::grammar-error
疑似クラスとで、スタイルの継承が一致するようになりました。詳細はInheritance changes for CSS selection stylingをご覧ください。
第二に、details
/summary
要素において、スタイルづけの幅が広がりました。details
/summary
要素は、ディスクロージャーやアコーディオンなどのUI実装において用いられますが、display
プロパティを使用できるようになったほか、::details-content
疑似要素が利用できるようになり、開閉状態に応じたスタイルづけが可能です。詳細はMore options for styling <details>をご覧ください。
そして、印刷時やPDFファイルへの出力時など、ページメディア向けにスタイルづけする際、ページの余白にコンテンツを追加できるようになりました。たとえばcontent
プロパティを用い、ページ番号や脚注などを余白に表示させることができます。詳細は、Add content to the margins of web pages when printed using CSSをご覧ください。
このアップデートにはほかにも数多くの修正(セキュリティに関する修正については12件)と改良が含まれています。開発者向けの情報はNew in Chrome 131にまとまっています。DevToolsの変更点については、What's new in DevTools, Chrome 131をご覧ください。
次のメジャーバージョン、Chrome 132のリリースは、Chromium Dashによると2025年1月14日の予定のようです。