Google Chrome 133が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 133が安定版になり、デスクトップ版ChromeでWindowsとmacOS向けには133.0.6943.53/54、Linux向けには133.0.6943.53がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
本バージョンでは、CSSで注目の新機能が複数、利用可能となっています。第一に、attr()
関数が任意のプロパティで使用できるようになりました。その値についても、<string>
以外のデータ型を使用できるようになっています。詳細は、CSS attr() のアップグレードをご覧ください。
第二に、コンテナクエリーでスクロールの状態を使用できるようになりました。このコンテナクエリーについては、先だってフロントエンドBlogで紹介していたものです(スクロールの状態にマッチする3つ目のコンテナクエリー「Scroll State Container Queries」)。Chrome for Developersの解説記事、CSS scroll-state()と合わせてご覧ください。
そして、テキストの上下のスペースを調整するためのCSSプロパティが使用できるようになりました。text-box
、text-box-trim
とtext-box-edge
の各プロパティを活用することで、従来は制御できなかったスペースを制御でき、表示をより柔軟に調整できます。詳細はCSS text-box-trimをご覧ください。
このアップデートにはほかにも数多くの修正(セキュリティに関する修正については12件)と改良が含まれています。開発者向けの情報はNew in Chrome 133にまとまっています。DevToolsの変更点については、What's new in DevTools, Chrome 133をご覧ください。
次のメジャーバージョン、Chrome 134のリリースは、Chromium Dashによると2025年3月4日の予定のようです。