UiPathでブラウザを閉じるときの注意点
RPAエンジニア 小林
RPAを使った自動化処理は多岐にわたりますが、中でもWebサイトからデータを集めてくるなど、ブラウザを使う機会は多いのではないでしょうか。 ブラウザを開いたら、最後にはブラウザを閉じるという作業が必要になります。例えば繰り返しの作業の場合、閉じる操作を怠るとブラウザウィンドウがたくさん立ち上がってしまったり、同じブラウザが複数起動していることでロボットが誤動作したりするという問題につながります。
UiPathでブラウザを閉じるためにはClose Tabアクティビティを使うのが一般的です。しかしこのClose Tabアクティビティを使うときには注意が必要な点があります。 ブラウザを「前回開いていたページを開く」という設定にしていると、再びブラウザを開いたときに前回のタブが復元され、新しく開きたいページは別のタブとして開かれてしまうのです。複数のタブが開かれた状態だと、ロボットが目的のタブ以外を誤操作する可能性があるので、これは避けたい所です。そのため、ブラウザを複数回開くようなロボットを動かす前にはブラウザのタブを復元しない設定にしておいたほうが無難でしょう。
また、Google Chromeの場合はショートカットキーでClose Tabアクティビティを代用するという手もあります。Send Hotkeyアクティビティを使い、タブを閉じるためのショートカット(Ctrl + w)を入力する形でブラウザを終了するようにすると、次の起動時に前回のタブが復元されることなく、新しく開きたいページだけが開きます。
今回はRPAでブラウザを閉じるときの注意点と工夫について紹介しました。ちょっとした工夫ではありますが、アクティビティが本当に想定通りの動作をしているのか、より確実な方法はあるかという観点を持って開発を行い、ロボットの誤動作を減らしていきたいですね。