UiPathでカスタムフォームを活用しよう
RPAエンジニア 大庭
RPAロボットを開発する中で、実行の途中でユーザー(今回の場合はロボットを実行している人)から入力を受け付けたい場面があると思います。Input Dialog(入力ダイアログ)アクティビティやCustom Input(カスタム入力)アクティビティを使うこともできますが、先日、UiPath.Form.Activitiesパッケージがリリースされ、UiPathのアクティビティでカスタムフォームが作成できるようになりました。
カスタムフォームを作成すれば、ユーザーが入力した複数項目を対話形式で受け取ることができます。これを利用すれば、例えばロボットの実行中に何らかのIDとパスワードが必要なときに、ユーザーからの手入力で設定することがよりシンプルにできるようになったり、ほかにも、ユーザーが予めカスタムフォーム内で設定した内容でロボット内の複数の条件分岐の方向を指定すれば、その時の場面に応じたロボットのフローを実行できます。具体的にはデバッグ作業にも応用できると思います。
UiPath.Form.Activitiesパッケージをインストールすると、Create Form(フォームを作成)アクティビティが使えるようになります。出力は、アクティビティのプロパティパネルにある「フォームフィールドコレクション」でフォームに入力された情報を一つずつ変数に格納したり、「フォームフィールド出力データ」でJSON形式のデータ(String型)で一度に受け取ることができます。後者の場合は、UiPath.Web.ActivitiesパッケージをインストールすればDeserialize JSON(JSONをデシリアライズ)アクティビティを使ってJSONオブジェクトにできます。
これからはCreate Form(フォームを作成)アクティビティを活用してより使いやすいロボットを開発していきたいです。