アクセシビリティの祭典 in MLC 2017 開催レポート(8月30日開催)
クリエイティブディレクター 兼平
8月30日にアクセシビリティの祭典 in MLC 2017という社内イベントを行いました。そのときの様子をご紹介します。
アクセシビリティの祭典in MLC 2017とは?
NPO法人アイ・コラボレーション神戸さんが主催しているアクセシビリティの祭典というイベントにインスパイアされ企画したイベントです。社内でも年に一度はアクセシビリティ関連のお祭りを行って、アクセシビリティに対する理解を深めていきたいと思い開催しました。
※ なお、アクセシビリティの祭典という名称で社内イベントを行うことについては、イベントの主催者より承諾いただいております。
開会式
はじめに当社取締役社長の木達からあいさつがあり、社外で行ってきたアクセシビリティイベントを紹介いただきました。アクセシビリティのトピックは難しいイメージを持たれがちなため、イベントではお祭り感を演出するといった工夫がよくなされるようです。ちなみに登壇する際にいつも着ていらっしゃる法被は、NASAでNASA音頭を踊り宇宙飛行士を送り出そうという企画のために作ったものであるとのことでした。
WorldSpaceについて
当社では、WorldSpace Complyというアクセシビリティチェックツールを提供しています。そのチェックツールの特徴・使い方をアクセシビリティ部のNさんに改めて説明いただきました。ツールにチェックしたいサイトのURLを入力することで、多数の改善点を検出する様子の実演もありました。
社内のAA案件について
アクセシビリティ部のHさんにWCAG 2.0 AAレベル対応の際のチェックポイントや注意点をお話いただきました。AA対応の経験者にヒアリングしたところ、サイトのカラー選定に苦労するケースが多いとのことでした。スムーズに対応するためには日頃からAAを意識して作業をする、作業期間を多めに確保する、ウィジェット制作の際はWAI-ARIA Authoring PracticesのDesign Patterns and Widgetsで紹介されているExamplesに目を通すと良い等のアドバイスをいただきました。
クイズ大会
アクセシビリティに関するトピックのクイズ大会を行いました。クイズを通して、Techniques for WCAG 2.0やNVDAのテキスト読み上げの特徴などを紹介いただき、楽しみながらアクセシビリティへの理解を深めることができました。
グランドフィナーレ ミツエーリンクスのアクセシビリティ検証の歴史と未来
最後に品質管理部やアクセシビリティ部の方々でのトークセッションを行いました。テーマは「アクセシビリティ検証の歴史と未来」ということで、当社の品質管理体制の変遷についてお話いただきました。当社では2010年からアクセシビリティ標準対応を行っています。チェックに工数がかかるということで、オプションとして有料で対応するべきではないかなど、当時は議論を呼んだそうです。しかしこの方針によって、ミツエーリンクスの強みを作ることができたとお話いただきました。いずれ他社も同様の水準で対応するようになることが予想されます。そのとき当社はより高い水準でのアクセシビリティを実現し、Webサイトにとどまらずあらゆるデジタルコンテンツのアクセシビリティを担保できる会社でありたいとのことでした。
今回のイベントはアクセシビリティ部をはじめたくさんの方にご協力いただきました。おかげさまで、楽しみながらアクセシビリティについて学べる良い機会になったのではないでしょうか。テックラウンジでは今後もこのようなイベントを開催していきたいと思います。次回もお楽しみに!