社内向けIoTハッカソンを開催しました
インタラクションアーキテクト 黄
先日、2日間(11月27日~11月28日)にかけて社内向けのIoTハッカソンを開催しました。この記事ではその様子をご紹介します。
ハッカソン(Hackathon)はハック(Hack)とマラソン(Marathon)を合わせた混成語で、決まった距離を限られた時間内に走り終えるマラソンのように、UX&UIデザイナやプログラマたちが同じ場所に集まって、決まった時間内にあるテーマをもとにアイディア発想から開発、そしてプレゼンまで行うイベントです。
今回のIoTハッカソンは「自分に身近なIoT」をテーマにして、初日はアイディア発想を、2日目は開発とプレゼンを行いました。
ただ、初のハッカソンということと、限られた時間(アイディア出し:約4時間、実装:約4時間)ということもあり、以下の内容を主な目的と設定しました。
- 社内IoTの現状を把握しながら、ナレッジをお互いに共有する。
- コラボ作業を通して、チームワークを深くする。
- アイディア発想を通して、UX手法を学習する。
アイディアの発想
アイディア発想のフェイズは、同じ部署のUXエバンジェリスト金山さんの進行で始まりました。
まず、各自のキーワードを書いた付箋を壁に貼って自分の意見を発表しながら、似たキーワードをグループ化することで、主なみんなの課題とそれがどうなれば良いかに関するスキームを洗い出しました。 今回のアイディアスキームは『「自宅/会社」で「情報」を「タイミング」良く「リマインド/提案」してくれる』ということになりました。
その次は、日常生活の中での具体的なシーンを絵で描いてみんなに提案し、二日目に実装するアイディアを選定することにしました。
いろんなアイディアが提案されましたが、現実性と利便性を基準に最終選定されたのは「パチンコスター」という案でした。 「パチンコスター」はパチンコに当たった際、機械に流れる効果でさらにモチベーションが上がるように、社内業務システムで使われているスターをつける機能(Facebookのいいねのような機能)を誰かからもらった際に、リアルタイムで知らせてモチベーションを上げようというアイディアです。
初日の最後は、チームを2つに分けて、「パチンコスター」アイディアにチーム色をさらに加えた形で実現する方法と、それにひつような部品を調査することにしました。
実装&プレゼン
2日目の午前は秋葉原に行ってチームごとに必要な部品を購入することにして、午後からは会社に集まって実装を始めました。ちなみに、今回の実装に使用したデバイスは代表的なマイコンArduino UnoとWifiモジュールが基本導入されているParticle社のPhotonでした。
17時になって、各チームが結果物を発表することで第1回IoTハッカソンは無事終了しました。
各チームの結果物は以下になります。
チームA)
StarBazooka : 誰かにスターをもらったら、実際のスターの形のお菓子を投げてくれる装置
チームB)
無名 : スターだけではなく、スケジュールなどの業務情報をリアルタイムでLEDに表示してくれる装置
最後に
イベント中に参加したメンバーから以下のようなコメントを聞くことができました。
- "アイディア発想からまとめがこんなに早く、きれいにまとまるとは思わなかった"
- "いつも作ることから考えてしまうけど、アイディア発想のための色んな手法があることが分かって勉強になった"
- "マイコンの勉強を何から始めれば良いか分からなくて困っていたけど、勉強になった"
- "みんなと合宿しながら何かを作るのが楽しかった"
今後もこのようなイベントを(できれば、定期的に)開催して、新しい手法や技術の取得、チームワークの向上が続けられるようにしていきたいと思います。