あなたもWebユーザビリティ/UXについて学んでみませんか?

UXエバンジェリスト 金山

2017年7月21日(金)の午後、西新宿の当社オフィスで「Webユーザビリティ/UX入門セミナー」を開催しました。梅雨明け早々の暑い日でしたが、約50名の方にご参加いただきました。

セミナー風景セミナーの様子

本セミナーの講師は当社UX本部執行役員の潮田が担当し、UXリサーチャーとしての体験を取り混ぜながら、WebユーザビリティやUXの実際と取り組み方についてお話ししました。以下、アンケートでも評価が高かった点を中心に、本セミナーの入門編としての特徴をご紹介します。

事例が豊富で理解しやすかった (社内のあるあるがたくさんあった)

例えば、

  • 分類が曖昧で選ぶのに迷ってしまうメニュー構造や文言
  • 入力フォームで発生したエラーの原因が分からない
  • 入力内容を一部修正したいだけなのに最初のステップからたどり直す必要がある

などを具体的な事例をベースに解説しました。

ユーザビリティとUXの定義と違いが明確になった (ユーザー視点でWebサイトを作ることの大切さを改めて感じた)

ユーザビリティ(※1)とUX(※2)は、ISOやJISで定義されていますが、抽象的な表現になっており、このままでは分かりづらいのが正直な感想です。本セミナーでは、冒頭で紹介した事例を関係付けながら、WebサイトにおけるユーザビリティとUXとはどういうことか、何故それらが重要で取り組むべきなのか、説明が加えられました。

ユーザビリティとUXの違い ユーザビリティとUXの違いを解説

現状のWebサイト構築においては、ビジネス的な側面や技術的な側面が重視される傾向があることが指摘され、本来の目的であるWebサイトの利用者(ユーザー)の視点でWebサイトを構築・運用することの必要性が示されました。

ユーザビリティテストは設計~評価の工程で実施 ユーザビリティテストを実施するタイミング

プロセス、評価、品質など、基本的な話がコンパクトにまとまっていた (自分の業務で実施してみたい)

セミナーの後半は、具体的な手法と選択・実施方法が紹介されました。特に、体験をデザインする(UXデザイン)については、各種手法の紹介と使い分け方(目的、タイミングなど)を一般的な構築プロセスに落とし込んで、関係性が示されました。

インタビューによりユーザーニーズを把握する インタビューによりユーザーニーズを把握
UXジャーニーマップでユーザーの行動と心の動きをプロット UXジャーニーマップの解説

セミナー終盤のまとめとして品質の側面から整理されたことで、ユーザビリティが高いことはもはや当たり前で、UXデザインにより体験価値を高める取り組みが必要との気づきを得られた方も多かったようです。

セミナー終了後にアイトラッキングのデモを体験

セミナー終了後、実際にユーザビリティテストを行う部屋・設備(ユーザーテストスタジオ)をご見学いただきました。視線解析装置(アイトラッカー)のデモが初めての方は、「利用者の行動をより深く観察できますね」と、「目は口ほどに物を言う」を体感いただきました。

インタビュー時にリラックスできるユーザーテストスタジオ ユーザーテストスタジオの全景

本セミナーの2回目は2017年8月25日(金)に開催されます。まだお席に余裕がございますので、ご興味を持たれた方はお早めにお申し込みください。また、実践編のご要望も強く、実施検討中です。企画が整えば、当社Webサイトや本UX-Blogにてご案内する予定です。

※1:ユーザビリティ(ISO 9241-11 / JIS Z8521)
ある製品が、特定のユーザーによって、特定の利用状況下で、特定の目的を達成するために用いられる際の、効果、効率、満足度の度合い
※2:UX(ISO 9241-210)
製品、システム、サービスを使用した、および/または、使用を予期したことに起因する人の知覚(認知)や反応