Webユーザビリティ/UXを学び始める足がかりに(入門セミナー紹介)

UXエバンジェリスト 金山

2018年5月11日(金)の午後、西新宿の当社オフィスで「Webユーザビリティ/UX入門セミナー」を開催し、約60名の方にご参加いただきました。

セミナー風景セミナーの様子

本セミナーの講師は当社UX本部執行役員の潮田が担当し、UXリサーチャーとしての体験を取り混ぜながら、WebユーザビリティやUXの実際と取り組み方についてお話ししました。休憩時間やセミナー後は、より実務的な知見を求めて、講師に質問する方の列ができていました。

以下、参加者の方からいただいたアンケートのコメントを抜粋しながら、本セミナーの特徴をご紹介します。

UXの定義や考え方が明確になった(説明が具体的で情報も適度)

UXを考える上での足がかりになりそうな話が聴けてよかった

セミナー冒頭、身近な例からユーザビリティ問題を理解していただけるように、多くの人が経験したことがありそうなWebサイト上の問題をいくつか取り上げて説明していきました。

例えば、分類が曖昧で選ぶのに迷ってしまうメニュー構造や文言の例を提示したり、タブレットを使ってECサイトでお買い物するシーンで、購入を決定する重要な情報をタップしようとすると指で覆い隠してしまうような例を見ていただいたり、事例一つ一つを体感していただきました。

連絡先を選ぶためのメニュー選ぶのに迷ってしまうメニューの例
タブレットの操作状況を示す図重要な情報を指で覆い隠してしまう例

プロセス一つ一つの理由づけ・流れが理解できた(ポイントが明確で体系的)

UXデザイン・UI改善を具体的にどのように進めればよいか、分かりやすく理解できた

セミナーの後半は、具体的な手法と選択・実施方法が紹介されました。特に、体験をデザインする(UXデザイン)については、各種手法の紹介と使い分け方(目的、タイミングなど)を一般的な構築プロセスに落とし込んで、関係性が示されました。

工程図と調査実施ポイントユーザビリティテストを実施するタイミング

事例が豊富(シニアの意見が意外で、聴いてみないと分からないと思った)

UXデザインの実践事例としてツアー企画が取り上げられ、ターゲットとするシニア層へのインタビューを通して分かってきたユーザーニーズの例が紹介されました。

シニアのニーズを表したスライドインタビューによりユーザーニーズを把握

予想外の意見を知ることで、ユーザーニーズを把握する重要性の気づきも多かったようです。

資料が分かりやすく、会社に持ち帰って共有しやすい

資料を読んでいただくだけでも理解できるよう配慮してありますが、講師の説明を直接聴いていただくほうがより理解も深まるのではないでしょうか。本セミナーの2回目が2018年7月13日(金)に開催されます。まだお席に余裕がございますので、ご興味を持たれた方はお早めにお申し込みください。

セミナー終了後にスタジオ見学

セミナー終了後、実際にユーザビリティテストを行う部屋・設備(ユーザーテストスタジオ)をご見学いただきました。視線解析装置(アイトラッカー)のデモを実施し、「目は口ほどに物を言う」を体感いただけたかと思います。

ユーザーテストスタジオの全景の写真ユーザーテストスタジオの全景

このような専門的な設備を使った調査のご要望が増えているため、より多くの案件に対応できるように、近々、ユーザーテストスタジオを新たに増設する予定です。ご自身が手掛けられている製品・サービスの利用状況を把握したり、ターゲットユーザーの隠されたニーズを知ったりするために、これらの設備をご利用いただければと思います。

新しいユーザーテストスタジオの全景の写真新しいユーザーテストスタジオ(準備中)の全景