コロンビアからのインターン受け入れ

UXエバンジェリスト 金山

当社のUX部門は、グローバル企業からの調査案件が増えてきており、文化差を意識した分析や議論が必要になることも多くあります。そのような状況もあり、バイリンガルのスタッフが複数在籍し、海外からのインターンシップも前向きに受け入れています。

UX Blog(英語版)では、海外向けに文化差に関する知見を伝えたり、チームスタッフを紹介したりしています。今回、それらの記事の中から、コロンビアからの学生をインターンで受け入れたことの紹介記事「Inside the UX Team: Welcoming our New Intern」をとりあげ、和訳してご紹介いたします。

(以下、英文Blog記事の和訳)

4月に新しいインターンとして、パウラバレンシアさんを受け入れました。パウラバレンシアさんは今後数カ月間、UXチームで実務を通して学んでもらいます。彼女はコロンビア出身のデザイン系の学生で、ユーザー調査に関して経験を積みたいと思っています。

パウラさん、ご自身の経歴について簡単に教えていただけますか?

私はコロンビアの首都、ボゴタで生まれました。現時点では、私はコロンビアのカリ(Cali)にあるイセシ(Icesi)大学のインタラクティブメディアデザインの学生です。在学5年目ですが、今年8月にインターンシップを終えたら卒業します。今回、大企業で働くのは初めてのことで少し難しく感じる反面、本当に面白いと思います。

私は自分自身、好奇心が強いと考えていますので、可能な限り多くの新しいことを学びたいと思っています。私はインタラクティブメディアデザイン専攻として、グラフィックデザイン、ユーザーエクスペリエンス、情報アーキテクチャー、コーポレート・アイデンティティ・ブランド・デザイン、モーショングラフィックス、ビデオ編集など、さまざまなトピックを学んでいますが、中でもWeb/アプリの設計と開発に注力しています。

パウラさんは、ユーザーエクスペリエンスに関してどんな興味がありますか?

先ほどお話ししたように、私の専攻はさまざまなスキルをカバーしています。私が手掛けたプロジェクトの多くは、ブレーンストーミング、ワイヤーフレーム、高忠実度と低忠実度のプロトタイプ、ユーザーテスト、分析など、開発サイクルのすべてのプロセスに関わるもので特定のものに特化していません。

プロセス全体を学ぶことが有益であり多くのスキル分野の情熱を養うことができたと思います。しかし、今私は特に一つの分野に焦点を当てる機会があり、UX調査についてもっと知識を得られることに本当に興奮しています。日本人のユーザーとのテストも、文化に対する理解を深める上で有効な方法です。すでにここでいくつかのUX調査を行ってきましたが、インサイトのいくつかは目から鱗が落ちました。今後、より多くのユーザーの行動を観察して、彼ら(日本人ユーザー)の欲求とニーズについて学ぶことに興奮しています。

パウラさんは、なぜ日本に来ることにしましたか?

事実、今回で訪日は2回目です。約1年前、私は静岡県三島市の日本大学で交換留学プログラムに参加するための奨学金を得ました。基本的には、私はこの国にとても感銘を受け、また戻ってくることを決意しました。コロンビアとは違う場所なので、毎日新しい冒険のようなものでした。私の好きなものの一つは、古いものと新しいものが混在していることです。街を歩いていて突然寺院を見つけたとき、どこか別の場所に瞬間移動したような気分になります。

私が日本に興味を持ったのは11歳頃だったと思います。コロンビアでは、アニメはかなり人気があり、テレビですぐに観られます。文化的には、これまで経験したこととはまったく違って本当に惹きつけられました。14歳のとき、私は日本語を勉強し始めました。それが私の興味を広げました。日本に行く交換プログラムの機会を得たとき、私は飛びつきました。もちろん、私は日本語と日本文化の知識を向上させたいと思っていましたが、交換プログラムは、また別の新しい視点から捉えるチャンスでした。