【海外UXイベント紹介】UXPA2019(トピック:Innovation and Future Technologies)

UXエバンジェリスト 金山

本記事では、UXPA2019のプログラムをトピック別に紹介していきます。今回のトピックはInnovation and Future Technologies(イノベーションと未来のテクノロジー)です。ここ数年で、最新テクノロジーのUXに関するトピックが増えてきています。今年もっとも多いのは、VUI(Voice User Interface)に関するもので、本トピックの約半分を占めています。以下、VUIを中心に関連するセッションを見ていきましょう。

VUI関連のセッション

Voice Interface for Designers: Create your first Amazon Alexa skill without coding
デザイナーのための音声インタフェース:コーディングなしでAmazon Alexaスキルを作り始める

AdobeXD、VoiceXなどを使用してVUIのアイデア作成、ストーリーボード作成、プロトタイピング、会話型インタフェースを設計するためのベストプラクティスを学ぶ1日ワークショップです。

"This is not what we wanted": Talking with and around voice agents
「これは私たちが望んでいたものではありません」:音声エージェントとの会話と説得

家庭環境における音声インタフェース使用例に基づき、会話型インタフェースに取り組むにはどうしたらよいか学びます。

Talking with Robots: Creating Voice Interfaces
ロボットと話す:音声インタフェースを作成する

最高の音声体験を構築する方法として、ビジュアルとVUIを組み合わせる方法とタイミングを探り、マルチモーダル体験を洗練するためのインタフェース間の移行について説明します。

Conversational Cars and Helpful Homes: UX research & design techniques for new contexts and emerging technologies
会話型の車と役立つ家:新しい状況と技術のためのUXリサーチとデザインのテクニック

スマートスピーカー(Amazon EchoやGoogle Home)、スマートホーム、コネクテッドカーなどの普及により、「ユビキタスコンピューティング」パラダイムの体験をデザイン、テストする機会が増えてきます。これらの新しいテクノロジーのためにデザインすることの文脈上の考慮事項と倫理的な意味合いが話され、AI主導のテクノロジーに使えるUXリサーチのフレームワークとテクニックを学ぶことができます。

Voice User Interface Design for Customer Support: Design guidance based on user research and lessons learned
カスタマーサポートのための音声ユーザインタフェース設計:ユーザー調査と学んだ教訓に基づく設計指針

VUIは顧客サポートのための電話、テレビ、スマートホーム、パーソナルアシスタントおよび他の多くの製品で見られるようになりました。カスタマーサポート用のVUI設計における課題、習得した教訓、およびベストプラクティスをご紹介し、プロトタイプ用のフロー図の作成やVUIのテスト手法について説明します。

Mixing Methods to Predict the Future: A Vision for Voice
未来を予測するための複合手法:声のビジョン

マクロレベルの文化分析と調査、ユーザビリティテスト、実験によるユーザインタラクションの研究の組み合わせた混合法アプローチにより、技術開発と実現性がありそうな分野を特定することで、成功を迎えるテクノロジーと時代遅れになるテクノロジーを区別する方法について説明し、音声技術の将来に対するビジョンを共有します。

まとめ

VUIを中心に新しいテクノロジーに対するUX専門家が学ぶべきことや実践事例に関するセッションをご紹介しました。今後、残りのトピックについても順次ご紹介していきます。

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