グローバルWebサイトに求められる品質 2020(2020月7月3開催)
2020年7月3日、「グローバルWebサイトに求められる品質 2020」を開催しました。なお、新型コロナウイルスの感染リスクを避けるため、今回もセミナーをオンラインで開催しています。
現在、国際関係の変化や技術の進化により、さまざまな分野でグローバル化が広がってきています。本セミナーでは、これからグローバルにビジネスを展開しようとお考えの企業のWeb担当者さまに向けて、実際の事例などを踏まえながら品質向上に必要なポイントやトレンドを紹介しました。
前半では、Webアクセシビリティと法令順守について、実際に米国で起きた事例を交えながら、国際的に進むWebアクセシビリティの法制化について説明。2017年から2018年にかけてアクセシビリティ関連訴訟が急増した背景から、誰もがWebサイトを利用できることが、当たり前となってきていると訴えました。また、ユーザビリティとアクセシビリティの違いなどを明示しながら、グローバルUXリサーチの必要性について解説しました。
後半では、表示パフォーマンスの重要性について言及。改善のためのアプローチとして、ブラウザー上の処理・サーバーやネットワーク上の処理の2点を説明しました。加えて、グローバルサイトのWebデザインに求められるものとして、一貫性を強調。見た目や動作、トーン&マナー、ユーザビリティなどの一貫性がブランド認知を高めるということについて解説しました。
取締役(CTO)木達からのコメント
改めてセミナーへのご参加、誠にありがとうございました。トピックが多岐にわたる総花的なテーマのセミナーですと、必然的に「広く浅く」内容をお伝えせざるを得ず、参加者の皆さまにご満足いただくのは難しいものですが、予想に反してアンケートを拝見した限りご好評をいただき、うれしく思います。
Webサイトの「品質」と一言でいっても、思い浮かべる内容は人それぞれ。コンテンツそのものにまつわる品質か、それとも実装上の良しあしか、はたまたサーバーやインフラの性能に関わるものか......それぞれの領域にさまざまな品質が存在しますし、いずれも重要な品質であろうと思います。
本セミナーでは、限られた時間の中で、数ある中から当社の強みとする品質についてお話させていただきました。お聞きいただいて、殊更グローバルサイトでなくとも重要な品質ではないか? と感じられた方、その感想はごもっともです。サイトの規模や扱うコンテンツ、ターゲットユーザーの別を問わず、Webサイトに普遍的に求められる品質こそ、当社が強みとするところです。
ただ、ローカルサイトよりグローバルサイトのほうが、同じ品質であっても要求されるレベルといいますか、満たすべきレベルが(達成の難しいほうへと)格段に上がる印象が私にはあります。そしてそれは、アクセスするユーザーの多様性や、各リージョンとの連携を通じたガバナンスの難しさに由来します。グローバルサイトの運用に関し、お悩みや課題などございましたら、お気軽にご相談ください。
アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)
- パフォーマンスならびにデザインシステムの観点から、自社のサイトを改めて評価するきっかけとなり、大変勉強になりました。
- グローバルサイトに求められる品質が全判的にまとめられていてわかりやすかったです。
- 特に表示速度の話など、参考サイトを多数紹介してくださったのが参考になりました。