事例で学ぶ RPAによる業務効率化 解説セミナー(2020月11月10開催)
2020年11月10日、「事例で学ぶ RPAによる業務効率化 解説セミナー」を開催しました。なお、今回も新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、オンラインで開催いたしました。
RPAとは「Robotic Process Automation」の略語で、人間がコンピューター上で行っている定型作業をロボットで自動化するなど、業務効率化に大きく役立つツールとして注目されています。
本セミナーでは、最新のRPAのトレンドについて解説しながら、RPAをWeb制作の現場でどのように活用し、どのような成果を挙げているのかなど、実際の事例を中心に紹介しました。
はじめに、日本国内でのRPA導入状況を紹介。2019年時点でRPAの導入企業は38%だが導入企業の80%が今後利用の拡大を検討しているという調査結果を挙げ、RPAの有用性について訴えました。また、RPA化に向いている業務として以下の4つをとりあげ、身近な業務との関連性を話しました。
- コピーアンドペーストを3回以上繰り返す作業
- 誰かから引き継いだ業務
- 誰かに引き継ぎたい業務
- ストレスフルな業務(クリティカルな業務)
さらにRPA業界動向として、速度面のメリットや安定性から、インターフェースの干渉を受けないAPI連携への需要の高まりや、人工知能(AI)を使って文字や画像の情報を取得するAI-OCR×RPA、画像認識AI×RPAがトレンドと紹介しました。
セミナーの最後に、RPAの応用範囲は広いため業界や職種に関わらずどのような仕事にも活用できると強調。事例で紹介したように、一連の業務すべてをRPA化せずとも一部を変えるだけで十分に効果を出せるのがRPAの最大の武器である、と訴えセミナーを終えました。
当社におけるRPAの活用事例
事例1:Webサイト調査をRPAで効率化
お客様Webサイトの現状調査作業にRPAを導入。均一でミスなくデータ作成ができるようになり、作業時間が 6分の1に短縮できました。空いた時間を他の調査に充てられるようになっただけでなく、作業者が変わっても引き継ぎやマニュアルが不要となり、作業の標準化に成功しました。
事例2:Webサイト制作業務の自動化
テキスト原稿を指定の場所にコピーアンドペーストで流し込む作業にRPAを導入。同時に原稿をRPAに適した形にテンプレート化したことで、ロボットを実行するだけでHTMLの自動生成されるようになりました。作業時間が約半日から1分程度でき、制作コスト削減に成功。コンテンツを増やすなど別のことに予算を活用できるようになりました。
質疑応答(一部抜粋)
質疑応答では多くの質問をお寄せいただきました。こちらに質疑応答の一部をご紹介します。
Q:定型業務効率化のためRPAを社内へ導入していきたいのですが、RPA導入の理解がなかなか得られません。このような社内の課題の解決法について事例等はございますでしょうか。
A:1つサンプルを作って、動いているところを見せるということが一番良いと思います。実際にロボットの処理能力の速さや正確さを目にすることで、導入後のイメージがつくとRPAに前向きになってもらえる傾向があります。実際に簡単なものでしたら、サンプルを無償でお作りすることも可能ですので、ご要望ございましたらぜひお声かけください。
常務取締役 山下からのコメント
オンラインセミナーのご視聴ありがとうございました。
今回は事例紹介セミナーということで、調査業務、制作業務、大規模Web制作、トラブル再発防止、競合調査などのさまざまな業務が、RPAを組み込んだことでどのような効果をもたらしたのかをご説明いたしました。いわゆる反復作業や、大量処理において手作業と比較して圧倒的な処理速度と正確性を発揮することをご理解いただけたと思います。
本当は動くロボットを見ていただいたくことでよりイメージを確かにしていただければよかったのですが、残念ながらセキュリティーの問題でご覧いただくことはできませんでした。もしデモをご希望される方がいらっしゃいましたらご連絡いただけますと幸いです。
また、こんなことはRPAにさせることができるのか、という具体的な業務をお持ちの方は、お気軽に当社にお問い合わせください。即時回答いたします。
アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)
- Web制作工程内でのRPA活用事例があり、RPAの可能性について非常によく理解できました。
- 自動化できなかった事例や、RPAツールライセンスがミニマムでどのくらいかかるかご提示いただけた点が良かったです。
- コンパクトかつ要点がはっきりしていてよく理解できました。