伝わりやすいテキストを作ろう(2021年2月19日開催)
2021年2月19日、「伝わりやすいテキストを作ろう」を開催しました。オンラインでの開催にもかかわらず、当日は多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
文章を通じたメッセージの伝達は、比較的難しいコミュニケーションスキルの1つです。ほんのわずかな書き間違いや表現の選択ミスで、伝わりにくくなってしまうこともあります。本セミナーでは、300社以上のWebサイトのテキスト作成に関わってきた当社の上原が、企業のWeb担当者の皆さまに向けて、文章が伝わりやすくなるコツを紹介しました。
はじめに、Webサイトのテキストに必要な要素3つを紹介しました。
- 文章or話が簡潔
- 言葉or内容がわかりやすい
- 内容がサイトに訪問してきた人のイメージ通りである
この3要素に近づけるためのポイントを、文章の準備時や作成時、作成後の各段階に分けて具体例とともに解説。ミスを排除することも伝わりやすさを高めるとして、校正時の留意点や確認法を紹介しました。
エグゼクティブエディター 上原からのコメント
このたびはセミナーにご参加いただき、誠にありがとうございました。通常はセミナー運営に携わる立場ですが、今回は久々に登壇者としてセミナーに取り組みました。この経験は今後の自社セミナー運営に活かしていきたいと思います。
本セミナーでは、Web担当者の皆さまが、Webテキストに悩む時間を軽減していただくことを目的とし、文章が伝わりやすくなるコツをいくつかご紹介しました。今回はテキスト作成の時系列に沿った形で、より重要なポイントに絞ってご説明しましたが、いかがでしたでしょうか? 講義内容や資料が、少しでも皆さまのお役に立てたのであれば幸いです。
また「質疑応答の時間がなくて残念」というご意見を、複数の方からいただきました。申し訳ございません。もしWebサイトのテキストに関して疑問や不安がございましたら、お気軽にご相談ください。私の知見をフル活用して、迅速に回答いたします。
以降は、アンケートを通じてお寄せいただいたご質問に、この場をお借りして回答いたします。
海外向けで英語バージョンでのテキスト作成のコツがあれば教えていただきたいです。
私は、英文の原稿を作成した経験はございません。ただ、英語への翻訳を前提とした、日本語の原稿を作成した経験は何度もございます。その際の知見でよろしければ、紹介できます。
「行間を読む」という言葉があるように、日本語文は暗黙の了解で言葉を省略することが多いのです。一方、英文では略さず「言葉にすること」が求められます。英文を日本語文に翻訳していると、どこに置いてもハマらない「誰が」「誰に」「どのくらい(程度を示す形容詞)」が、山のように出てきます。逆説的に言えば、英語翻訳を前提とした原稿では、こうした言葉を意図的に埋め込むようにすれば、翻訳時の齟齬が少なくなるはずです。
アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)
- 事例をいくつかご提示いただき「あるある」を感じることができた点、すぐに実践できそうな具体的な留意点や実践方法を教えていただいた点が特によかったです。
- ライティングで気を付けるべき点を改めて明文化してご説明いただき、今後の指針になりそうだと感じました。
- 私はエンジニア寄りですが、本日のようなテキストを提案時に盛り込めれば、もっと深い議論ができると思いました。
- どうすればわかりやすくなるのか、具体例を踏まえてご説明いただいたため、テクニックを知ることができよかったです。