スクリーン・リーダーで学ぶWebアクセシビリティ(2022年8月4日開催)
2022年8月4日、「スクリーン・リーダーで学ぶWebアクセシビリティ」をオンラインで開催しました。
スクリーン・リーダーとは、画面の内容を合成音声や点字ディスプレイに出力するためのソフトウェアのことです。主に視覚障害の方が、パソコンやスマートフォンなどを操作する際に活用しています。言葉を聞いたことがあっても、実際に使用している様子を見たことがある方は少ないのではないでしょうか。
本セミナーでは、スクリーン・リーダーを日常的に使用している全盲のエンジニアが、その基本的な使用方法からWeb閲覧の方法まで、デモンストレーションを交えながら解説しました。
セミナーは2021年6月に開催したセミナーをアップデートした形で行いました。内容についての詳細は「スクリーン・リーダーで学ぶWebアクセシビリティ(2021年6月4日開催)開催レポート」をご参照ください。
アクセシビリティ部 南からのコメント
お忙しいところセミナーにご参加いただきありがとうございました。
セミナーの最後に、「自分とは異なるユーザーが、どのようにWebサイトを閲覧しているのかを想像することが重要」ということをお伝えしました。今回のセミナーで、スクリーン・リーダーのユーザーが、どのようにWebサイトを利用・閲覧しているのかをお伝えできていれば幸いです。
「アクセシビリティはすべての人のための品質」という意味についてもう一度考えていただき、できることから少しずつWebサイトの品質を改善していただければと思います。
この度は、ご参加いただきありがとうございました。
アクセシビリティ・エンジニア 大塚からのコメント
セミナーへのご参加、ありがとうございました。
本セミナーでは、パソコンやスマートフォンでのスクリーン・リーダーの基本的な使い方と、Webサイトの閲覧方法について、デモンストレーションを交えつつお伝えしました。デモンストレーションを通じ、より実際に近いスクリーン・リーダーの利用方法についてお伝えできたかと思います。また、Webページへの見出しの追加や画像への代替テキストの追加といった取り組みが、スクリーン・リーダーでの閲覧性の向上につながることも実感いただけたのではないでしょうか。
今回のセミナーをきっかけとして、アクセシビリティの向上について検討していただけていれば幸いです。
アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)
- 他社セミナーでは聞くことのできない貴重な内容でした。スクリーン・リーダーを実際に使用する機会がないため、デモンストレーションや当事者の方の意見から、自社サイトでどのような点に気を付けてマークアップをすれば良いのかを学ぶことができました。
- 講師2名による掛け合い形式で進められたのが、わかりやすくてよかったです。
- 「実際に使う」がテーマになっていることがよかったです。スクリーン・リーダーの機能や役割を知っていても、どのように使用しているか知る機会が少ないので、実際の利用シーンを見ることで情報の利用のされ方を目の当たりにできました。