2023年のWebデザイントレンド 解説セミナー(2022年12月14日開催)
2022年12月14日、「2023年のWebデザイントレンド 解説セミナー」をオンラインで開催しました。
今年で7年目の開催となるデザイントレンドセミナー。今回は2年ぶりに当社アートディレクター 遠藤も登壇し、取締役(CTO)木達と一緒に技術とデザインの両面で、コンテンツの視覚的表現のみならず、幅広く2023年のWebデザイントレンドを解説しました。
木達はエンジニア編を担当。はじめに、2022年6月16日(日本時間)にサポートが終了したInternet Explorerについて言及。今後はChromeやSafariなどの自動更新されるブラウザが設計上の基準となり、最新のWeb標準を採用しやすくなると解説しました。また、アクセシビリティについては、2023年にWCAG 2.2が公開される予定であると説明。現在のWCAG 2.1に9つの達成基準が新たに追加される見通しで、国際標準のISO/IEC 40500や国内規格のJIS X 8341-3にも影響する可能性があるため、今後の動向に注目しましょうと訴えました。そのほかにも、Jamstackやデザインシステムの最新傾向を解説し、後半のデザイン編へと移りました。
遠藤はデザイン編を担当。冒頭で、2020年のセミナーで取り上げた内容をおさらいしました。そこから2年でどのように変化したのか、2023年に向けて押さえておきたいポイントを解説。今回はその中で、「動きのデザイン」と「サステナビリティコンテンツのデザイン」に言及しました。動きのデザインでは、Webサイトのリッチ化を取り上げ、雰囲気づくりや演出としての動きがますます増えてきていると説明。他社事例をあげながら、オープニングアニメーションや文字の表現などについて話しました。サステナビリティコンテンツのデザインでは、企業の想いや取り組みを伝える手段として、表現が多彩になっていると強調。こちらも他社事例をあげながら、サイト上の表現や構成の傾向を紹介しました。
取締役(CTO)木達からのコメント
セミナーへのご参加、誠にありがとうございました。遠藤と私のコンビ?でお届けするデザイントレンド解説セミナーは2年ぶりとなりましたが、アンケートでお寄せいただいたコメントを拝見し、こんなにも大勢の方に楽しみにしていただいていたかと思うと、驚きと同時に感謝の気持ちでいっぱいです。
その一方で私が担当した前半部分、いわゆるエンジニア編につきましては、「内容が専門的でわかりにくかった」というお声を頂戴しました。時間の制約が大きい中、どこまで個々のトピックをかみ砕いて解説するかは非常に悩ましいのですが、2023年4月からの新年度に再演の機会があれば、改善したいと思います。
また、これはセミナー全体へのコメントと解釈しましたが、「あまり商売っ気はなかった」というコメントをいただきました。これはおっしゃる通りで、当社のサービス拡販を第一義として企画・開催しつつも、参加いただいた皆さまと共に学び成長したいとの想いから、宣伝色は割と控え目にしております。2023年以降も、当社のセミナーをどうぞよろしくお願いいたします。
執行役員 アートディレクター 遠藤からのコメント
年末のお忙しい中、ご参加ありがとうございました。また、多くのご質問・ご感想をお寄せいただきありがとうございました。たくさんのお褒めの言葉をいただき大変恐縮しております。
みなさまが特に注目されているポイントを知ることができ、特にBtoB/BtoCといったお客さまに関することや、閲覧環境の差異に関することが多かったように感じます。トレンドのような大きな枠組みだけでなく、もっとピンポイントな情報に絞ったセミナーの開催も検討してみたいと思います。
2023年、どのようなデザイントレンドが見られるのか私自身も大変楽しみにしています。継続してさまざまな情報を集めてまいりますので、また何らかの形でご紹介できればと思います。
アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)
- 毎年楽しみにしているセミナーです!非常に勉強になります。普段気にならなかった点が、このセミナーで解説していただくことで注意しながら細かいところまでサイトを見られるようになるのがとてもありがたいです。
- 技術面では参考資料の紹介が、デザイン面では実際の事例紹介がとても豊富でよかったです。
- トレンドについてコンパクトにまとめて紹介されていたのでわかりやすかったです。今後のサイト改善の参考にしたいです。
- 専門的な内容・ビジュアル表現について、前半後半どちらもわかりやすく言語化されており、理解が進みました。海外のトレンドを把握することができ、とてもよかったです。