ほんの数文字の工夫で、サイトの効果を上げよう(2023年2月16日開催)
2023年2月16日、「ほんの数文字の工夫で、サイトの効果を上げよう」をオンラインで開催しました。
Webサイトを訪れるユーザーがそのページを閲覧し続けるかどうかの判断に要する時間は3秒程度と言われています。その3秒で視認できる範囲のテキスト、つまりキャッチコピーや見出しなどの工夫が、離脱率の低下につながります。また、アクションを起こしてほしいシーンで、その後押しを担うボタンのラベルやリンクテキスト、ボタンに添えるテキストの工夫も重要です。本セミナーでは、これらの短いテキストに焦点をあて、作成する際のヒントを事例を交え紹介しました。
キャッチコピー、見出し、ショートテキストの3つについては、それぞれの特徴や、組み合わせて使う際のヒント、どのようなキーワードを盛り込むかなどを紹介。他社事例も多数とりあげました。また、紹介する情報と強みを初めに整理してキャッチコピーのパターンにあてはめていくこと、ユーザーの興味を引く工夫は必要だが中身が伴わなければ離脱を招くことなどを説明しました。
ボタンのラベル、リンクテキスト、ボタンに添えるテキストなどのショートテキストについては、これらのテキストによってはCVに影響することもあるとして、こちらも事例を交え、テキストを作成する工夫をお伝えしました。
エグゼクティブエディター 上原からのコメント
このたびはセミナーにご参加いただき、誠にありがとうございました。これまで「Webサイトにおいて、文章を伝わりやすくするコツ」というテーマで、数回テキスト関連のセミナーを実施してきました。今回はその中でもファーストビューにこだわり、キャッチコピー・見出し・ショートテキストという、割と見過ごされがちな短い文章に絞ってお話しさせていただきました。このテーマでお話しするのが初めてだったこともあり、参加者の皆さまにご満足いただけるかどうか、少し心配しておりましたが、事後のアンケートでおおむね好評をいただき、ホッと胸をなで下ろしています。
将来的にはAIが文章を書く時代が来ると思います。しかし、2023年春の段階では、まだハルシネーション(もっともらしいが、実際は事実とは異なる内容などが、AIから出力されること)がひんぱんに発生します。まだAIをアイデア発想支援ツールと考えたときに、今1番Web担当者さまにお伝えすべきは、より適切に文章を直せることだと思い、私はこのセミナーでキャッチコピー・見出し・ショートテキストのセオリーをお伝えしました。AIを活用しつつ、セオリーに沿ってテキストを直していただく、という創作スタイルの確立に一役買えていれば、大変うれしく思います。
このたびはご参加いただき、誠にありがとうございました。
アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)
- 具体例を交えてコンパクトにまとめて教えていただいたので、とてもわかりやすかったです。
- サイト訪問者に対して、短い表現で印象づける、といったところの重要性がよく伝わりました。
- キャッチーな見出しを考えようと安易に手を出しがちですが、ご講演の中で「内容が充実していることが前提」と話されていたことがとても印象に残りました。当たり前のようでいて実際にはできていないことがあると感じました。