Webアクセシビリティ入門セミナー 2023(2023年2月21日開催)
2023年2月21日、「Webアクセシビリティ入門セミナー 2023」をオンラインで開催しました。
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、コロナ禍によって急速に進化しました。Webの役割や責任も増大し、アクセシビリティがあらゆるWebコンテンツに必要不可欠となってきています。本セミナーは、Webアクセシビリティの重要性や必要性を、国内外の動向を踏まえて解説しました。
はじめに、アメリカで起こったアクセシビリティ関連の訴訟問題を紹介。多様化するデバイスやユーザーからの利用を考慮し、アクセシビリティへの対応が不可欠になってきていると話しました。そして、「アクセシビリティ向上には特殊な取り組みが必要」「アクセシビリティ向上には大きなコストが必要」など、Web担当者によくある誤解7つをあげ、基本の重要性や制作に関わる全員で取り組むことへの必要性を訴えました。
取締役(CTO)木達からのコメント
例年1〜2回、不定期に開催しているアクセシビリティ入門セミナー。前回、2022年5月の開催から半年以上ぶり、2023年版としては初の開催となりましたが、参加いただいた皆さまに御礼申し上げます。ありがとうございました。
今回のセミナーで印象的だったのは、改正障害者差別解消法に関するご質問が相次いだことです。同法の施行に関し、企業の皆さまに何かしらアクションを起こすことを殊更にあおるような意図はございませんでしたが、注目度の高さには驚かされました。
当日いただいたご質問へのお返事という趣旨と、改正障害者差別解消法の施行を見据えWeb担当者の皆さんに押さえておいていただきたいポイントを周知する目的で、先日コラム「続・障害者差別解消法の改正とWebアクセシビリティ」を書きました。本セミナーに参加された方も、そうでない方も、ぜひお読みください。
どれだけWebアクセシビリティの向上に取り組んでいようと将来、障害当事者の方からWebサイトが「使えない」「使いにくい」というお声をいただいてしまう可能性は、ゼロではありません。そのような状況に備え、当事者の方とコミュニケーションを図るための仕組みや体制を整えつつ、できることから少しずつアクセシビリティを改善していきましょう。
本セミナーが、そのためのきっかけとなれば幸いです。
アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)
- 入門編ということで、要点をわかりやすくご説明いただき、理解しやすかったです。基本に忠実にページを制作すること、アクセシビリティとビジュアルデザインは両立可能というお話が響きました。
- サイトのアクセシビリティ対応に対する誤解についての例が具体的でわかりやすかった。
- Webアクセシビリティがなぜ重要なのかは、漠然としか理解していなかったのですが、本セミナーを受講したことで明確に理解できました。