WCAG 2.2 解説セミナー(2023年4月20日開催)
2023年4月20日、「WCAG 2.2 解説セミナー」をオンラインで開催しました。
Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)は、Webコンテンツを誰でも利用できるようにするためのガイドラインです。WCAG 2.2では、モバイル端末のユーザーや弱視のかた、認知・学習障害のある人たちにも使いやすいよう、WCAG 2.1にさらなる改善が加えられます。そんなWCAG 2.2について、本セミナーでは最新情報を共有しました。
WCAG 2.1からの主な変更点として、ドラッグ動作やアクセシブルな認証など、追加される予定の9つの新しい達成基準について、個別に解説しました。また、既存の達成基準にも変更が加えられる予定であることを紹介。構文解析の達成基準が削除される予定であることに言及しました。
取締役(CTO)木達からのコメント
セミナーへのご参加、誠にありがとうございました。WCAG 2.2に特化した今回の「Web担当者のためのピンポイント講座」、かなりニッチなテーマという認識でしたが、予想に反し大変多くのご参加をいただき、企画した立場としてうれしく思います。
45分間の割に内容を欲張ってしまった(WCAG 3.0にまで言及した)ためか、「全体的に急ぎ足だった」「情報が多いだけに少し早口な感じがしました」といったお声をアンケートでいただきました。申し訳ございません。反省し、次回以降のセミナーに活かしたいと思います。
実はセミナーでご紹介したWhat's New in WCAG 2.2 Draftというページ、その後更新されまして、WCAG 2.2 is scheduled to be completed and published in 2023 Q3 (July, August, September).
......つまり、完成は第3四半期という予定に書き換えられています。
果たしてWCAG 2.2は今年中に完成するのか、いよいよ雲行きが怪しくなってきた印象もありますが、ともあれ皆さまには随時アクセシビリティBlogやコラムを通じ最新動向をお伝えしていきたいと思いますし、また完成の暁には改めて、WCAG 2.2に関するセミナーを開催したいと思います。
アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)
- 今後重視される達成基準がコンパクトに聞けてよかったです。早速自社サイトを見直したいと思います。
- 毎回のことながら、端的に分かりやすく解説してくださるので、安心してお話を伺うことができます。また、頭に入ってきます。
- アクセシビリティの対応を進める上でWCAG2.2の勧告状況に大変興味があったため、参考になりました。