表示パフォーマンスとコア ウェブ バイタル 解説セミナー(2023年7月6日開催)
2023年7月6日、「表示パフォーマンスとコア ウェブ バイタル 解説セミナー」をオンラインで開催しました。
表示パフォーマンスは、Webサイトでコンテンツを公開し続ける限り、維持・改善すべき品質の1つです。本セミナーでは、表示パフォーマンスの重要性や、継続的に表示パフォーマンスを改善するための考え方などを解説しました。
はじめに、表示パフォーマンスの概要を説明。なぜ重要なのかについて、UXやSEOに触れながら解説しました。次に、Googleの重視する指標、コア ウェブ バイタルを紹介。中でも「Largest Contentful Paint(LCP)」「First Input Delay(FID)」「Cumulative Layout Shift(CLS)」という3つの要素を取り上げ、それぞれの特徴を話しました。また、その確認方法として各種ツールを紹介し、実際に操作画面を表示させながら説明しました。
制作シニアマネージャー 加藤からのコメント
お忙しい中セミナーにご参加いただきありがとうございました。
本セミナーでは、UX、SEOにおいて表示パフォーマンスがなぜ重要なのか、Core Web Vitalsとは何かなど基礎知識を中心にお話しいたしました。質疑応答の時間が十分に取れず申し訳ありませんでした。
アンケートで回答いただいた内容から、表示パフォーマンスに関する課題をお持ちの方が多くいらっしゃることが分かりました。課題があるということは表示パフォーマンス改善に取り組んでいることの表れであり、その重要性が認識され始めていると改めて感じています。
一方で、より具体的な解決策を知りたいというような回答もございました。セミナーの中でも触れた通り、表示パフォーマンスはさまざまな要因が絡み合っており「これをやれば改善する」と一概に言えるものではありません。しかし、ケーススタディのような内容であれば皆さまにとってさらに有益な情報となるかと思います。今後のセミナーのテーマとして検討していきたいと思います。
最後に、開催後にアンケートでご質問いただいた内容について一部回答させていただきます。先ほども記載した通り、一概に言えるものではないため、参考として捉えていただけると幸いです。
フィールドデータとラボデータでスコアの乖離が大きくある場合、どのような原因が想定できますか?(主にCLS)
CLSはページロードのタイミングだけでなく、ユーザーが離脱するまでの間に起きたレイアウトシフトの累積を指しています。ページによってはユーザーがスクロールした際にコンテンツが表示されることでレイアウトシフトが起きることもありますが、機械的に計測するようなラボデータではページロード時のレイアウトシフトのみを計測していることがあり、それがスコアの乖離として現れている可能性があります。より詳細に把握するためにweb-vitals JavaScript ライブラリなどを利用して、より詳細に計測すると改善のヒントが見えてくるかもしれません。
アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)
- 各種計測ツールの紹介や使い方の説明、コア ウェブ バイタルの最新動向の説明、継続的改善の基本的な考え方や、留意するポイントなどが大変参考になりました。
- 表示パフォーマンスに関しての知識がほとんどない状態で視聴させていただきましたが、内容も理解しやすかったです。
- 制作会社と話す際、基準となる指標があると的確な依頼がしやすいので、コア ウェブ バイタルについて知ることができてよかったです。