「なぜ」の読み解きから始めるUX改善(2024年11月22日開催)
2024年11月22日、「『なぜ』の読み解きから始めるUX改善」をオンラインで開催しました。
自社サイトのUXやユーザビリティを向上させるためには、定量データを用いた分析だけでなく、定量データに表れないユーザーの意図や思惑を読み解く必要があります。本セミナーでは、問題の要因=「なぜ」をどう読み解くかをテーマに、定量・定性の2種類のデータを取り上げながら調査手法を効果的に使い分けるための考え方を解説しました。
あるスキンケアブランドを題材に、Webサイトにまつわる3つの「なぜ」を、事例を用いて紹介。事例1では「PV数が伸びないのはなぜ」、事例2では「実店舗とECの解離があるのはなぜ」をテーマに、定量的なデータの弱点を定性調査で補完するケースについて話しました。事例3では、「一定のターゲットにだけ人気がでたのはなぜ」をテーマに、アクセス解析・ユーザビリティテストの弱点とユーザー調査の弱点について言及。定量調査・定性調査は、状況に応じて適切な手法を組み合わせることで、精度の高いユーザー心理を読み解くことができると説明しました。
UXリサーチャー 藤井からのコメント
このたびは当社セミナーにご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回のセミナーでは定量的なデータ分析だけではWebサイトが持つ課題の要因を特定することが難しいケース...つまり、「なぜ」の読み解きが難しい課題を持つWebサイトを題材といたしました。
「なぜ」の読み解き方の解説パートでは定性調査で得られるユーザーデータの「情報量の多さ」をみなさまにも実感していただきたいと思い、通常の解説セミナーとは少し趣旨を変え実際のテスト・インタビューの様子を再現するような形で解説させていたのですが、ご記入いただいたアンケートでは「具体的でわかりやすかった」「状況がイメージしやすかった」といった声をいただきうれしく思います。
今後も、みなさまに興味深く有用な知見を発信する場を作っていきますので、その際は参加をご検討いただけますと幸いです。
アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)
- 事例を用いた説明で、定量・定性調査の性質の違い、課題条件による利用の向き・不向きなどが大変理解しやすかったです。
- 事例がわかりやすかったので、すんなり入ってきました。自社で対応している案件にも当てはまりそうなお話もあり、とても勉強になりました。
- 仮説を立て、データを集め、考察する。模擬事例で一連の流れをイメージすることができました。万能な方法があるわけではなく、目的に合わせた手法の選択の必要性を実感しました。