本音を引き出すユーザビリティテスト(2025年1月28日開催)
2025年1月28日、「本音を引き出すユーザビリティテスト」をオンラインで開催しました。
近年は、ただサイトを作成するだけではなく、その使いやすさ(UX)が重要視されるようになってきました。併せて、Web担当者目線では気がつきづらいサイトの使いにくさを、実際のユーザーにサイトやアプリを使ってもらい、調査する「ユーザビリティテスト」への注目度が高まっています。ただ、ユーザビリティテストには注意点があり、ユーザーの本音を引き出すためには、いくつかのポイントを押さえて実施する必要があります。
本セミナーでは、当社UXリサーチャー 隅田が、これまで豊富に実施してきたユーザビリティテストの知見をもとに、どのようなユーザビリティテストを行えば、UX改善に役立つデータが得られるのかについて解説しました。

隅田の講演の様子
はじめに、架空の予約アプリをとりあげ、2つのアプローチ方法(担当者視点とUXリサーチャー視点)でユーザビリティテストを実施した場合の、想定されるユーザーの行動を紹介。2つの視点を比較し、担当者視点のアプローチでは、ユーザーにバイアス(先入観)がかかりやすく、ユーザーの本音を引き出しづらいと話しました。また、担当者にバイアスがかかるバターンにも言及。バイアスがかかること避けるためには、専門知識をもったUXリサーチャーを活用することが重要であると強調しました。そして、調査前と調査中~後の2段階で、UXリサーチャーを活用するときに意識すべきポイントを説明しました。
UXリサーチャー 隅田からのコメント
このたびは、当社セミナーにご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回は、ユーザビリティテストというUXリサーチの手法の一つに焦点を当て、調査実施時に起こりがちな落とし穴を、具体例を用いてご説明しました。ユーザビリティテスト実施のご経験の有無を問わず、実際の状況をイメージいただきながらご理解いただけたのなら幸いです。
弊社では、セミナーで触れたような「ユーザー・お客様両方のバイアスを避ける」ことに留意し、本音を引き出せる調査の実施をサポートしております。みなさまのサイト改善において何かお力添えできることがありましたら、ぜひご相談ください。
アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)
- 業務でもユーザーテストを実施することが稀にあり、オープンクエスチョンをするよう意識をしているのですが、本日のセミナーを聞いて改めて質問の仕方に意識を向けないといけないなと思いました。
- ユーザーが操作している場面のロールプレイなどを含んでいたため、状況を想像しやすかったです。
- ユーザビリティテストを数回実施したことがありましたが、ユーザーと担当者の両者でバイアス(先入観)がかかる場合があることを知れたのは良かったです。今後ユーザビリティテストを実施するうえで、ユーザーの発言のみにとらわれず行動やリアクションに注目してみたいと思いました。