「Web標準の日」開催のご案内
Web開発チーム フロントエンド・エンジニア 木達 一仁来る7月15日、「CSS Nite & Web標準Blog presents The Day of Web Standards[Web標準の日]」(以下「Web標準の日」)という名のイベントが開催されます。会場は東京・六本木アカデミーヒルズ49 タワーホールで、Web標準の意義の定着や具体的な実装ノウハウの共有などを目的としています。
Web標準Blogという言葉が名前に含まれていることからお分かりのように、弊社も同イベントの開催に向け、わずかばかりながら協力をさせていただいています。本コラムでは、既に参加申し込みの受付が始まっているこのWeb標準の日というイベントについて、簡単にご紹介させていただきます。
「Web標準の日」=スペシャル版「CSS Nite」
Web標準の日は、「CSS Nite」のスペシャル版として企画されました。CSS Niteとは、株式会社スイッチ様が主催、弊社が協力をしているイベントで、アップルストア銀座店を会場に毎月第3木曜日に開催されています。Web標準Blogでは、その都度ご案内を掲載しています。
Web標準、とりわけCSSにスポットをあてたプレゼンテーションを行っており、昨年10月にスタートして以来、Vol.8(2006年5月開催)までに、のべ1,297名(平均162名)の皆さまにご参加いただきました。ちなみにVol.3では私もゲスト出演し、「Web標準のススメ」をテーマにお話させていただいています。
最近ではあまりにも人気が加熱し、立見の方が大勢いらっしゃるばかりか、入場制限を設けなければならないほどになりました。「もっと長い時間で受講したい」「じっくり座って聞きたい」という声が多数寄せられた結果、Web標準の日が企画される運びとなりました。
「Web標準の日」プログラム概要
午前の部には、基調講演と特別講演が予定されています。基調講演では、たいへん僭越ながら私が「Web Standards: The Right Tool for the Right Job」をテーマにお話させていただきます。特別講演では、Adobe Dreamweaver担当プロダクトマネージャーJennifer Taylor氏がお話されます。
ユーザーエージェントやオーサーリングツール等によるサポートの向上に伴い、Web標準を活用するための機は熟しました。またWebコンテンツ制作の現場では、コミュニケーション機会やビジネス機会を最大化するための道具として、Web標準を使いこなす必要性が日々高まりつつあります。基調講演を通じては、そのような歴史的背景と最新動向の双方を踏まえ、Web標準の価値と未来像を共有したいと思っています。
お昼休みをはさんで午後の部では、Web標準や関連分野においてご活躍されている以下の方々を講師にお迎えし、セミナーが催されます。講演テーマは本日時点ではすべてが確定していないのですが、それぞれに得意とされている分野を中心に、「すぐにでも使える」ノウハウの紹介を交えてお話いただく予定となっています。
- 益子貴寛氏(CYBER@GARDEN)
- 長谷川恭久氏(COULD)
- 中村享介氏・河内正紀氏(株式会社ロクナナ)
- 植木真氏(株式会社インフォアクシア)
- 神森勉氏(アンカーテクノロジー株式会社)
(以上、講演順)
セミナー終了後には、パネルディスカッションがあります。「Web標準はビジネスをどう変えるか」をテーマに、Web標準とその関連分野でご著名な以下の方々をパネラーとしてお迎えし、技術寄りばかりでなくビジネス寄りの視点から議論を進めます(私がモデレータを務めさせていただく予定です)。
- 大藤幹氏(ZSPC)
- 境祐司氏(教育デザイナー)
- 住太陽氏(ボーディー有限会社)
- 鷹野雅弘氏(株式会社スイッチ)
- 森川眞行氏(アンカーテクノロジー株式会社)
- 森田雄氏(株式会社ビジネス・アーキテクツ)
(以上、五十音順)
内容的に非常に盛りだくさんのイベントであることは、よくお分かりいただけたかと思います。すべてのプログラムに参加しますと、ただでさえ長丁場のイベントだけにお疲れになるかもしれませんが、きっと充実した1日になると思います。冒頭でお伝えしたとおり、既に参加の受付は開始されておりますので、興味をお持ちになられた方は、是非公式サイトにてお申し込みください。
ブームをブームで終わらせないために
Web制作を取り扱う雑誌などを眺めますと、もはやWeb標準という言葉を目にしない号は無いとすら思えるほど、その考え方や(X)HTML+CSSによるWebコンテンツ実装は頻繁に取り上げられ、注目を浴びています。これを単なるブームとして捉え、Web標準の日もまたその延長上に捉えていらっしゃる向きも、もしかするとあるかもしれません。
しかし何事も、定着に至るうえでは(期間の長短はさておき)ブームが必要であり、ブームを経てこそしっかりとした普及の根を生やすことができます。Web標準の日が、単なる業界の流行に乗ったいちイベントとして終わってしまうことなく、Web標準にとって真の普及に至る道標として成功することを願って止みません。
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