ナレーションのニーズは変わり続ける
映像/音声本部 竹島 慶Webソリューション企業として多くのお客様と取引を行っている弊社ですが、創業時から数年は企業向けの音声作成が主な事業でした。
1991年に、日本で初のデジタルレコーディングシステムを導入した音声レコーディングスタジオを設立。音声合成・音声認識用の研究素材提供(コーパス)や、IVRやPBXといったCTIシステムのガイダンス作成を行なっていました。
もちろん、合成音声系の音源作成や電話用の音素片の作成については、現在でも多くのお客様と取引をしております。さらに、ここ10年位の間に起こった、LMS利用による教材のネットワーク配信化(Eラーニング)や、携帯コンテンツの多様化、Webリッチコンテンツの高まり、Podcastingの流行などによって、弊社の対応サービス範囲は大きく広がってまいりました。
特にここ数年は、動画コンテンツやFlash・デジタルサイネージを始めとするリッチコンテンツ制作のニーズはますます高くなっています。加えてWeb用動画コンテンツでは、MAではなくPCのみで編集するスタイルが多くなった事により(動画とナレーションを別々に作成する機会が多くなったため)、弊社へのナレーション制作の依頼も増えております。
低ビットレートで最良の音を
今、わたしたちがサービスを提供しているのは、映画・テレビ・ラジオといった確立された業界・メディアではありません。日々進化を遂げる技術を利用した新規サービス、あるいはシステムでのナレーションは、一般電話・携帯電話・PC・家電・AVスピーカー・専用端末…などの様々なデバイスで、低ビットレートで再生する事が前提です。これらに最適のナレーション(音)を提供するということは、ビジネスモデル、作業工程、成果物の品質について、一般的なスタジオとは異なるサービスや技術を求められます。それに応えるべく、常にチャレンジを重ねてきた弊社は、ナレーション収録スタジオとしては当時から非常にユニークな存在だったといえます。
ニーズに合わせてサービスを変える事ができるスタジオ
わたしたちは、IVRに代表される、数カ月〜数年に渡る運用案件を通じて、お客様毎、あるいは、サービス毎に異なる高品質を達成するため、多くの改善を進めてまいりました。たとえば、ナレーター、トーン、音量、速度、イントネーション、音質など、常に同一のクオリティを実現する独自の制作方法。成果物の善し悪しを判断出来るディレクター・ナレーターを常駐させ、徹底した本番の読み方/イントネーション確認を行なうこと。お客様の時間の効率化と東京近郊以外のお客様との取引のために、お客様に現場に立会っていただかなくても、ご納得いただける成果物をお届けする収録方法。ご契約期間内なら何度修正をご依頼頂いても費用が変わらないサービス…。そういった意味では、通常クリエーターが使うレンタルスタジオともナレーター事務所とも一味違うプロユーススタジオ=お客様と共にモノづくりを行う現場として活動してきたといえるでしょう。
ミツエーリンクス音声部門が今後目指すこと
情報を伝えるデバイスはこれからも変化・発展を続けていくと思われますが、最も原始的で本質的な表現手法の一つである音声というフィールドで、引続き我々は最良の音を求めながらお客様の発展に寄与しようと思います。
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