検品教育業務
品質管理部 品質管理スタッフ 坂下 舞検品教育業務について
品質管理部の業務の中の1つに「検品教育」と呼んでいる、Webサイトの検品に関連する社内スタッフ向けの研修があります。
これは成果物の検品に関するルールや手順などを伝えることで、社内プロセスをスムーズに流し、品質向上につなげる目的があります。品質管理部スタッフが講師となり、部署の役割や検品に関するルール・フローについて講義を行っています。
「検品教育」は大きくわけて「新卒研修」「中途入社向け研修」「品質管理部スタッフ向けOJT」の3つがあります。
品質管理部内で担当者をアサインして取り組んでおり、私は2年ほど前から「新卒研修」「品質管理部スタッフ向けOJT」を、今年度は「新卒研修」「中途入社向け研修」の2つを担当しています。
新卒研修
毎年4月に入社される新入社員の方を対象にした、品質管理部の紹介や検品に関する社内ルールの講義となります。
対象者の知識やスキルは必ずしも均等ではないため、社内用語やWebに関する知識をどの程度詳しく説明するかなど意識して講義内容、資料作りを行っています。
とはいえ、実際に資料作成に取り組んでみると、講師側の主観が入ってしまうため、後になって説明不足だったポイントが見つかることもあり、事前に準備することの難しさを感じました。
しかしここで必要な情報を伝えることで、ディレクターや開発スタッフとして配属された新入社員の方と品質管理部との、工程間のスムーズなやり取りが期待できます。
中途入社スタッフ向け研修
毎月1回、中途で入社されたスタッフの方を対象にした、品質管理部や検品に関する内容の講義となります。
対象者がすでに実業務に入っている場合もあり、中途入社向け研修にあてられる時間は実業務に支障がないよう短くなっています。そのため、新卒研修と比較して準備する資料もコンパクトになっています。
社内の品質管理体制を知ってもらうため、依頼を出す制作部門の方だけではなく、直接制作業務に関わらない間接部門の方も対象にしています。
所属部門により必要な情報が異なるため、検品を依頼する部門のスタッフの方には厚めに、直接検品を依頼しない部門のスタッフの方にはコンパクトにした内容で講義を行っています。
品質管理部スタッフ向けOJT
品質管理部に新しく配属された方に向けて、1人で検品業務が行えるように指導します。
「新卒研修」「中途入社スタッフ向け研修」とは異なり、検品を依頼する側ではなく検品を行う側となるため、主に検品の方法やフロー、品質管理部で行っている検品以外の業務についての内容となります。
検品する内容は案件ごとに異なりますが、検品手順は品質管理部内で概ね統一されていますので、まずは同じ手順で検品ができるようになってもらうことを目標としています。
部内で専任のOJT担当者をアサインし、2人体制で実際の検品を行ったり、毎日の報告や毎月の部内ミーティングで進捗報告をしたり、半年ほどかけて検品を単独で行えるようマンツーマンで指導します。
実際に経験してみるとOJT担当者側にも、普段の業務を言葉で説明するのは意外と難しいことや、既存のルールに曖昧な点があることに気づき、改めて部内の認識を統一するきっかけになることもあります。
「検品教育」に取り組んでみて
講師を担当して「知っているつもり」だった知識をあらためて確認したり、どの言葉を選択すれば誤解なく意図が伝わるのかを考えたり、表現方法や講義資料の見せ方を工夫するなど、伝える側としてもよい学びの機会になっていると思っています。
品質管理部は社内の複数の部署から制作物を集約して検品を進めるため、多くのスタッフと関わる部署です。特に検品を依頼された方とのコミュニケーションが十分でないと、コンテンツの品質に影響が出かねません。
検品工程がスムーズに進むよう、引き続き検品教育に力を入れていきたいと考えています。
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