アクセシビリティチェックツール活用の前に押さえておきたいポイントとは
グローバル本部 グローバルソリューションチーム 南 進之介Webサイトが本質的に備えるべき品質とは
The power of the Web is in its universality. Access by everyone regardless of disability is an essential aspect.
上記は、WWWの考案者であるTim Berners-Lee氏の言葉。これは、「Webのもつ力とはその普遍性にあり、障害の有無にかかわらずアクセスできることは、Webの本質的な側面のひとつである」という指摘です。
昨今、Webサイトはさまざまな側面を持っています。デジタルマーケティングのプラットフォーム、顧客とのコミュニケーションの場……ECサイトに至っては、Webサイト上でビジネスが完結する時代です。サイト固有の価値はサイトの数だけあると思いますし、それこそが健全な姿であると思います。
一方で、Webそのものが本質的に持っている価値とは、Tim Berners-Lee氏の言葉を借りれば誰もがアクセスできること、つまりアクセシビリティにあります。従い当社は、Webサイトが満たすべきさまざまな品質のなかでも、アクセシビリティが最重要品質であると考えています。
着手は大事だが、継続はもっと大事
アクセシビリティが最重要品質といっても、実際にどうすればそれを担保できるのか分からないという声を耳にします。個別具体的な方法はさておき、大事なのは運用を通じて意図せず起こり得る品質低下を防ぐこと。言い換えるなら、Webアクセシビリティに取り組み始める時点で勘案すべきは継続性なのです。
そのためにはまず、Webアクセシビリティ品質がなぜ重要か、関係者のあいだでしっかりと共通認識を築くこと。その段取りなくして、継続的にWebアクセシビリティ品質の担保に取り組むことは難しいでしょう。
次いでポイントになるのが、継続的な取り組みを実現する手段。Webアクセシビリティ品質を測る物差しとして、WCAGやJIS X 8341-3といったガイドラインがあります。数あるアクセシビリティ検証項目のうち、機械的な検証が可能なものについては、ツールを利用することで、検証の手間を省きつつより広い範囲で検証が可能になります。規模の大きなWebサイトを運用されている企業様であれば特に、ツールによる検証の効果をより実感できるでしょう。
アクセシビリティチェックツールに特化したセミナーのご案内
当社は、Webアクセシビリティのチェックツールベンダーとして定評あるアメリカDeque Systems社(以下、Deque社)と提携。同社の製品である「WorldSpace Comply」のインターフェースを独自に日本語化し、提供しています。6月20日(木)に開催するアクセシビリティチェックツール活用セミナー 2019では、Deque社よりMike Farrell氏を迎え、チェックツールを活用した継続的なアクセシビリティ検証の意義をご説明し、また「WorldSpace Comply」のデモンストレーションを通じてその具体的な実践方法をご覧いただきます。
Webアクセシビリティに対する継続的な取り組み方法や、ガイドラインの活用法などで課題をお持ちでいらっしゃるなら、本セミナーがその解決の一助となること請け合いです。ぜひセミナーにご参加いただき、チェックツールの導入、ひいてはWebアクセシビリティへの継続的な取り組みをご検討いただければ幸いです。また、当社にご興味を持たれた方、アクセシビリティに関する相談事がおありの方もぜひ、本セミナーへご参加ください。
参加のお申し込みを心よりお待ちしております。
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