上機嫌を保つことの大切さ
取締役(CTO) 木達 一仁4月1日、新年度のスタートとともに、当社は25名の新卒新入社員を迎えました。社会人としての第一歩を踏み出したばかりの皆さんを前に、入社式で何を話すべきか毎年悩むのですが、今年は上機嫌を保つことの大切さについて触れました。それは、私自身の苦い思い出や反省、そこから得た教訓に基づくものです。
仕事がうまくいかないとき、かつての未熟な私は、不機嫌さをあらわにしていました。当時はあまり自覚できていなかったことですが、言葉を通じて直接的に、あるいは表情や仕草を通じて間接的に、自らの不機嫌さを周囲に表現していたのです。そのような振る舞いが一層、事態を悪化させてしまうにもかかわらず……。
どんな仕事も、自分一人で完結できるものなどなく、相手がお客様にしろ同僚にしろ、周囲の人々とのコミュニケーションは欠かせません。そして、不機嫌さを隠そうとしない人が、うまくコミュニケーションできるはずがないのです。そもそも誰だって、不機嫌な人と一緒に仕事をしたいとは思わないでしょう。
そういうわけで、社会人として仕事に取り組むうえでは、自身の機嫌を積極的にコントロールのうえ、機嫌良く周囲と接すること、そのためにも上機嫌を保つのが大事だと考える次第です。
また不機嫌さの表現には、うまくいかないことの理由や原因を、自分以外に求める側面もあると思います。誰か・何かに責任を転嫁しようとしているからこそ不機嫌でいられたのだと、過去の自分を振り返ればそう思います。自らの非を認めずして、前向きな次の一手を打つことも、それを糧に自己を成長させることも難しいでしょう。
もちろん、人は感情の生き物と言われるくらいですから、言うほど容易ではないと理解しています。加えて、2年前から続くコロナ禍や昨今の国際情勢により、私たちは精神的に落ち込みやすく機嫌を損ねやすい時代を生きているとも認識しています。だからこそ余計に、上機嫌を目指す(少なくとも不機嫌を周囲に表現しない)努力が必要ではないか、と考えるのです。
なお、機嫌良く周囲と接することは、サービス品質の6要素のひとつ、好印象そのものと言えます。当社はコンセプトとして技術品質、プロセス品質、サービス品質の継続的改善を掲げていますが(「ミツエーリンクスとは」参照)、上機嫌を保つことがすなわち当社コンセプトの実践にもなるわけです。
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