日置電機様 グローバルサイトリニューアル
- ※ 2021年12月に取得した画面データです。
1935年の創業以来、日置電機株式会社様(以下、日置電機様)は、さまざまな電気計測器の開発、生産、販売・サービスを、グローバルに展開しています。その日置電機様から海外マーケットでの認知度向上・問い合わせ数増加を目的とした、グローバルサイトのリニューアルをご相談いただきました。ミツエーリンクスは、ご提案・情報設計・システム構築・デザイン・実装・SEO対策・運用を担当いたしました。
課題と効果
制作前のおもな課題
海外プロモーション戦略の整理
国・地域ごとに異なる特性を加味し、適切な情報を訴求したい
顧客接点の増加
検索エンジンの評価を高め、問い合わせ数を増やしたい
制作後の効果
サイト構造の最適化
各国・各地域に即した情報が展開しやすいWebサイトの実現
ページ表示時間の短縮
CDNの利用により、海外でのページ表示時間が短縮
問い合わせ数が増加
サイト公開後、3カ月の計測で問い合わせ数が大幅に増加
お客さまの声
- お話を伺った方
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- プロモーションデザイン課 田中 昭雄 様
- プロモーションデザイン課 小西 悠太 様
- プロモーションデザイン課 田中 めぐみ 様
- プロモーションデザイン課 西村 正宏 様
海外市場拡大に向け、国・地域ごとに適切な情報を発信したい
どのような経緯で、グローバルサイトのリニューアルを検討されたのでしょうか?
これまで当社の売り上げは国内中心でしたが、ここ数年で海外市場での販売実績が伸びてきたことから、さらなるマーケット拡大に向けた施策の検討を始めました。しかし、2019年当時、本社が運用する海外向けWebサイトはつど最適な策を施していたものの、明確なグローバル戦略に基づいた運用はしていませんでした。サイト内容も、日本語サイトを英語に翻訳しただけ、という状態だったのです。
そして国・地域でのマーケティング活動は販社主導で行われ、Webサイトの取り組みや体制にもばらつきがあり、独自Webサイトを運用するに至っていました。その事情は理解できますが、本社側からすれば、お客さまに伝えるべきことが正しく伝えられているか、という不安があります。さらに、各販社でデザインの統一性やクオリティーのレベルにも差がある状況でしたし、ガバナンスが効いていない状態を放置するのは、ブランディングにも影響が及びます。そこで、サイトの役割と戦略を一度整理するため、リニューアルを検討することにしたのです。
海外市場での販売比率を上げるためには、各販社のニーズをくみ取ったサイトが必要です。そこで当社は2019年に、本社側のメンバーと各販社の担当者という構成で、グローバルサイト構築プロジェクトを立ち上げました。オンラインミーティングで状況把握をしたのち、最終的には各販社の担当者が長野県上田市にある本社に集まり、目的と方向性を入念に話し合いました。
そのとき合意したグローバルサイトの目的が、お客さまとのコミュニケーション機会の増加です。国内ではある程度認知されている当社も、海外市場ではほぼ認知されていません。そこで、問い合わせなど顧客接点を創出できるWebサイトが必要でした。また、グローバルサイトの方向性は、企業としてブランドを訴求するサイトと、商品やサービスを紹介するサイトを分離するという案を採用しました。
パートナーはどのように選定されたのでしょうか?
定義したグローバルサイトの目的と方向性を基に、制作パートナーを選定するべく、複数の制作会社が開催するセミナーに参加しつつ、グローバル戦略案を落とし込んだ提案依頼書(RFP)を作成。3社の制作会社に相談を持ちかけました。
制作パートナー選定で重視したポイントは、グローバルサイトの構築に対する知見の豊富さと、制作対応時の姿勢でした。これまでにない新しいグローバルサイトを構築していくには、こちらが依頼した内容をそのまま制作するような対応ではなく、より良いサイトになるよう積極的に提案していただけるベンダーを求めていました。他にも、Webサイトの制作技術、品質、対応力についても、要件として評価しました。
そして2019年冬、十分な比較検討の末に選定したのが、ミツエーリンクスの提案でした。RFPに基づいて、当社の案件内容を深く理解していましたし、課題に対しての解決策についても明快な説明がありました。さらに、SEO対策など効果的な施策に加え、グローバルサイトの完成後にどうやって各国各言語に展開するかも見据えた形でのご提案だったことを高く評価しました。
検索エンジンによる評価が高まり、問い合わせ数が増加
制作プロジェクトは、どのように進められたのでしょうか?
社内コンセンサスを取る作業を慎重に進め、2020年3月にサイト制作を開始。新型コロナウイルスの影響で、キックオフ直後からオンラインでの会議を続けてきました。対面の会議にはない難しさがありましたが、ミツエーリンクスには当社がやりたいことを理解していただいたので、安心して進められました。また、プロジェクト管理ツール「Backlog」を活用したやり取りは初めてでしたが、課題ごとに両社のコメントが文章に残るので、立ち戻る際にとても便利でした。
アメリカ・ヨーロッパ・シンガポール・インドの4販社の担当者は、引き続きプロジェクトに参加していましたが、ワイヤーフレーム、ページデザインと、ページの完成形が見えてくるにつれ、さまざまな意見が噴出し、まとめるのが大変でした。時には急遽デザインを変更するような手戻りも発生したのですが、ミツエーリンクスの柔軟な対応は、とてもありがたかったです。
また、今回はCMSとして「Drupal」を導入しました。以前までのCMSは、自分たちで自由にできる範囲が狭く、改善したいことが実現できないもどかしさがありました。その点「Drupal」は機能が豊富で実現できることが多いCMSです。扱う上での難易度は高く、覚えることも多いのですが、操作の勉強を重ねたことで改善したいことが実現できるようになりました。
グローバルサイト制作によって、どのような効果が得られましたか?
今回のリニューアルを経て、グローバルサイトの構造が最適化できました。おかげで、情報を整理しやすくなり、作成したコンテンツをユーザーにわかりやすい形で配置できるようになりました。
販社の担当者が、ページの表示速度がかなり速くなったことを喜んでいました。今までは国内にサーバーがあったため、物理的に距離が離れた海外からのアクセスは、表示に時間がかかっていました。そこで今回はキャッシュサーバーを用いた表示方式(CDN)を採用。海外のユーザーも、ストレスなくページが見られるようになりました。
また、今回のリニューアルでは、PV・CV・回遊率などの数値を後から確認可能な仕組みを導入。KPI設定してその数値を月次で確認し、効果を測定するという環境を整えました。公開から3カ月経過した現時点で、いくつかの数値においては、良化傾向にあることがわかっています。
さらに、SEO対策として複数のコンテンツを設けたこともあり、検索エンジンからの評価は向上し、検索結果に表示される回数がかなり増えました。公開後の3カ月間で、問い合わせ数がかなり増えたという報告を受けています。詳しい集計はこれからですが、当初の目的が達成でき、とても喜ばしく思います。
今後のWebサイトに関する展望を教えていただけますか?
今回のプロジェクトでは、今後グローバル戦略を円滑に進める上での、グローバルサイトの土台が完成したと捉えています。ここを軸に、国・地域ごとの販社のニーズをくみ取って、適切な情報をサイトに落とし込んでいく、ローカライズのフェーズはこれからです。
サイトに対しての要望は販社ごとに違うと思いますが、スピード感を持ってそれに対応していく必要があります。多くの変更を短い時間で展開しなければ、グローバル市場の変化についていけなくなるという懸念もあります。ですから、今後もサイトに関するさまざまな施策を、早めに打ち続けていけるよう、ミツエーリンクスにはこれからも的確なアドバイスも含めて、継続的なご協力をお願いしたいです。
お客さま情報
長年にわたり、電気計測器の開発から生産、販売・サービスまで行う一貫体制をとっている日置電機様。常に顧客の細かなニーズをくみ取り、製品開発にフィードバックする柔軟性と、世界初の金属非接触電圧測定に代表される、他社にはないオンリーワンの技術力が強みです。
- お客さま名
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日置電機株式会社
- URL
- ※ ページ上の各種情報は2021年12月時点のものです。
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