東京センチュリー様 コーポレートサイトリニューアル
- ※ 2024年4月に取得した画面データです。
国内外のパートナー企業との共創による「金融×サービス×事業」を融合したビジネスモデルを軸に、国内リース事業・オートモビリティ事業・スペシャルティ事業・国際事業・環境インフラ事業と、広範に事業を展開している東京センチュリー株式会社様(以下、東京センチュリー様)。その東京センチュリー様からサイト構造の再編、ブランド訴求力向上などを目的とした、コーポレートサイトのリニューアルをご相談いただきました。ミツエーリンクスは、ご提案・システム構築・デザイン・実装・運用を担当いたしました。
課題と効果
制作前のおもな課題
情報の分類・整理
コンテンツを整理し、ステークホルダーの皆さまが使いやすいサイトにしたい
ブランドの訴求
広範な事業分野やビジョンを、ステークホルダーの皆さまに訴求できるサイトにしたい
CMS刷新
サイト運用に係る業務負荷を削減し、タイムリーな情報発信を行いたい
制作後の効果
情報の分類・整理で、使いやすいサイトの実現
豊富なコンテンツを分類・整理し、使いやすさが向上
サイト運用業務の効率化
CMSの細かな設計により、日々の運用しやすさが向上
外部評価機関より高評価を獲得
著名な企業サイトのランキングで、「最優秀サイト」に選出
お客さまの声
- お話を伺った方
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- 広報IR部 次長 寺尾 宜士 様
- 広報IR部 マネージャー 今井 ゆき子 様
- 広報IR部 三上 里絵 様
- ※ 所属・肩書きは取材時点のものです
使いやすく、ブランドを訴求できるコーポレートサイトを作りたい
どのような経緯で、サイトリニューアルを検討されたのでしょうか?
当社はリースを祖業としていますが、2008年のリーマン・ショックやリース会計基準の変更など、業界にとって大きな逆風となる出来事を経験して以降、レンタカーや航空機、環境・エネルギー、不動産などへと事業領域を積極的に拡大してきました。リースの範疇にとどまらないさまざまな事業を手がけていく中、2016年に現在の社名である「東京センチュリー」への変更を決断します。旧社名から「リース」を外し、高い専門性と独自性を併せ持つ金融・サービス企業として、さらなる成長を目指すことにしたのです。この新しいスタートに合わせて公開したのが、旧サイトでした。
しかし、旧サイトの運用開始から5年以上が過ぎた2021年頃になると、継続的なコンテンツの追加によりサイト構造が複雑化していました。せっかく新しく追加した情報も、階層の奥深くに埋もれてしまうことも…。また当時は、資本市場を中心に非財務情報の充実を求める声も大きくなっていましたし、サステナビリティ経営やESGなど、これまで体系的に表現しきれていなかった価値観や取り組みをサイトに反映させる必要もありました。経年変化により浮き彫りになった課題に加え、こうした社会的要請も踏まえると、旧サイトの構造や旧運用ルールのままでは厳しい状況だったのです。
加えて、旧サイトは訪れたお客さまへリースや付随サービスなどを紹介し、見積もり依頼へと誘導する設計としていましたが、これは私たちの営業スタイルと必ずしもマッチしない手法でした。旧サイトは情報の網羅性に優れており使いやすい面もあった一方、コーポレートサイトの潮流や当社がサイトに求める役割との乖離が大きくなっていました。
こうした状況を踏まえて、新たな中期経営計画(以下、中計)がスタートする2023年春を新サイトの公開ターゲットに据え、リニューアルの検討を開始したのです。お客さまや投資家、求職者などステークホルダーの皆さまに対して、当社の経営・事業戦略や実績はもちろん、「自らを変革し、変化を創造する」という中計のテーマと連動した、挑戦の姿勢が伝わるような、ブランディングに資するサイトにしたいと考えていました。
パートナーはどのように選定されたのでしょうか?
旧サイトの制作パートナーを含めた3社に、新サイトの提案を依頼しました。そのうちの1社がミツエーリンクスです。コーポレートサイトとは別に、当社が運営する「 東京センチュリーNEWS 」というオウンドメディアのSEOコンサルティングをお任せしていましたし、当社のグループ会社のサイトを構築した実績もありました。社内の前任者から、信頼のできる企業だと聞いていたので、ぜひ提案を聞いてみたいと思い、ご相談しました。
各社提案の評価軸は主に2つです。1つは既存ページや新規コンテンツを秩序立てて整理し、使いやすさを向上させること。そして、もう1つはブランド訴求の助けとなるサイトにすることです。私たち自身もサイトの課題分析はしていましたが、ミツエーリンクスは詳細な分析を行い、課題を解決していくためにどのような手段が有効か、コーポレートサイトの潮流に合わせるには何を改善すべきかを細部にわたって具体的に提案してくださいました。
コンテンツの階層構造についても、かなり踏み込んだ提案がありました。デザインもセンスに頼ったものではなく、非常にロジカルに作り込まれていたため、説明を受けて納得感がありましたし、社内にも説明しやすかったです。これらの点は他社よりも特に優れていたと思います。
リニューアルに係るほとんどのプロセスを自社で完結されているとのことでしたし、実績も豊富だったので、提案の再現性が最も高いと感じました。何より、一緒に何かを作り上げていく、共創していくパートナーとして、長期プロジェクトを一緒に乗り越えられそう、その後も一緒にやっていけそうと感じたことが、大きなポイントでしたね。
使いやすさの向上で、豊富な情報をわかりやすく伝えられるようになった
リニューアルプロジェクトは、どのように進められたのでしょうか?
2022年4月の開始当初、当社側は私たち広報IR部内のメンバーでチームを構成し、プロジェクトの進行にあたりました。各事業分野の営業統括部署や総務部・人事部など、コンテンツ制作時の協力が不可欠な部署には、コンセプトなどを事前に頭出ししておきました。また、当社のシステム全般を所管するIT推進部にはRFP(提案依頼書)を作る段階から参加してもらい、インフラやセキュリティ面の課題を共有するなど、特に密に連携していましたね。実装段階でIT推進部がミツエーリンクスと連携し、WAF※の導入や脆弱性診断を行うなど、プロジェクトの重要な役割を担いました。
- ※ サイバー攻撃からサイトを保護するセキュリティ対策
プロジェクトのあらゆる段階において、ミツエーリンクスの皆さんが提案時の内容にプラスして、「こんなこともできます」とさらなる提案をしてくださいました。この姿勢は運用フェーズに移ってメンバーが替わっても一貫しており、感心すると同時に心強さを感じる点です。
今回、ミツエーリンクスからの提案でIRライブラリーを大きく改修しました。改修後に運用の手間が増えることは理解していましたが、他社のサイトを見ても提案いただいたレベルの企業は少なかったですし、多くのステークホルダーが求めている機能だという後押しがあり、改修を決断しました。その際に運用ルールもあわせてご提案いただき、当社の実態にあわせて事前にしっかり調整したので、結果として非常に使い勝手の良いものが完成したと思います。
また、「自らを変革し、変化を創造する」という中計のテーマと連動して、事業紹介ページを大幅に拡充しました。5つの事業分野の戦略や実績をそれぞれのトップがメッセージ形式で語るなど、コンテンツ作りにはかなり苦労しましたが、制作過程で当社の強みや足もとの課題を私たちも再認識でき、言語化できたので非常に有意義でしたね。
サイトリニューアルによって、どのような効果が得られましたか?
中計のスタートに合わせて2023年3月末に公開した新サイトは、当社として発信したい情報を網羅しつつ、ステークホルダーへの優先度を踏まえた、明確な形で情報やコンテンツが整理されています。社内の人からも、「情報を見つけやすくなった」という意見が多数挙がっています。またCMSが細部まで設計されているため、運用フェーズになっても迷うことがなく、急ぎの情報開示にも迅速に対応できるようになり、非常に助かっています。
見た目も明るく爽やかな印象のデザインと、ストレスなく目的の情報にたどり着ける機能性を併せ持つサイトに仕上がりました。過剰さがなく直感的に使いやすい点は、当初の提案を上回るものになったと感じています。
運用フェーズに移った現在も、安心して伴走できています。量産ページでもクリエイティブなページでも、ミツエーリンクスの担当者は公開日に間に合うようにスケジュールを立ててくださいますし、必要に応じて柔軟に対応いただけることもあります。また、アクセシビリティなどの観点から、当社の指示原稿に不十分なところがあればきちんと指摘してくださるので、パートナーとしての信頼感は高まっています。
こうして作り上げた新サイトの使いやすさやブランド訴求力は、外部評価にも裏付けられました。2023年12月、日興アイ・アール株式会社※による「2023年度 全上場企業ホームページ充実度ランキング」(総合部門)において、「最優秀サイト」に選出されたのです。「わかりやすさ」「使いやすさ」「情報の多さ」などの点で評価されたことは本当に光栄ですし、今後も継続して高評価が得られるよう努力を続けていきます。
- ※ 日興アイ・アール株式会社: https://www.nikkoir.co.jp/
今後のサイト運用に関する展望を教えていただけますか?
東京センチュリーは海外のグループ会社を通じ、航空機やIT機器のリースなど、スケールの大きなビジネスを展開しています。ミツエーリンクスからの情報提供にもありましたが、海外ではアクセス時の電気使用量を徹底して削減したサイト作りの事例もあるそうで、先進性に衝撃を受けました。運用にあたっては、国内だけに目を向けるのではなく、グローバルの潮流をとらえていかなくてはいけません。ユーザー視点でサイトの改善につながると判断できるものは柔軟に取り入れ、リニューアル時よりもさらに良いサイトにしていきたいと考えています。ミツエーリンクスには、今後も好事例の紹介や改善につながる提案を期待しています。
私たちはどうしても日々の運用に注力しがちです。既存体制の良い部分は維持しながらも、マンパワーに頼り過ぎない、効率的かつ持続的な運用スキームを両社で作っていきたいですね。
お客さま情報
東京センチュリー様の強みの1つに、豊富な事業パートナーとの共創力があります。金融・サービス企業として磨き上げた知見・ノウハウと、高い専門性を有する多様な人材が、業種を超えた幅広いパートナーとの事業連携を可能にしています。また、「中期経営計画2027」の中では、注力領域として「脱炭素」・「社会インフラ」・「サーキュラーエコノミー」を掲げています。パートナーとのアライアンス強化や新技術・DXの活用に加えて、事業分野間の横連携を強化することで、これらを推進していく方針です。
- お客さま名
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東京センチュリー株式会社
- ※ ページ上の各種情報は2024年4月時点のものです。
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