Webアクセシビリティ入門セミナーへのお誘い
シニアプロデューサー(UX・Webアクセシビリティ担当) 村林 充Webアクセシビリティと2020年東京オリンピック・パラリンピック
昨年9月にアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されたIOC(国際オリンピック委員会)の総会において、2020年夏季オリンピック・パラリンピックの東京開催が決定されました。既に公開されている東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会サイトには、世界中の人々へ向けたメッセージが記されており、2020年には世界中の人々が東京のみならず日本を注目する夏が訪れることが今から予想されています。一方、Webサイト制作の現場に身を置く私にとって、東京オリンピック・パラリンピックは、特にWebアクセシビリティの分野に大きな変化の契機となるイベントになるだろうと考えています。
誰でも、どのデバイスからでも、インターネットへアクセスできる環境の提供
最近お客様とお話をする中で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックへ向けたWebサイト構築やビジネスについて話題に上ることが多くなっています。たとえば「オリンピックやパラリンピックをきっかけにして、日本を訪れたり、日本に関心を持ってくれる海外の方々にもっと自社のビジネスを知ってほしいのだけれど、うちのWebサイトはどのように映るのだろうか」や「若年層からシニア層に至るまで、幅広い顧客に訴求できるUX(ユーザエクスペリエンス)を実現するにはどうすればよいのだろうか」などといったお話です。
このようなお客様のお話を受けたとき、私は「外国の方々に使っていただけるWebサイトや幅広い顧客層に訴求できるUXを実現するためには、アクセシビリティの確保が第一歩です」とお答えしています。なぜアクセシビリティの確保が重要かといえば、誰でも、どのようなデバイスからでも、インターネットへアクセス可能な環境の提供が、顧客のUXを向上させ、より広い顧客へのリーチにつながり、ひいてはお客様のビジネスの成長に貢献できると考えているからです。
2020年まではあと6年。決して遠い未来ではありません。国内のみならず海外からも老若男女を問わず注目を集める東京オリンピック・パラリンピックは、Webアクセシビリティに対するニーズの高まりや変化をもたらすきっかけになるのではないでしょうか。
Webアクセシビリティ入門セミナーへのお誘い
2004年に制定された国内初の標準的なWebアクセシビリティ指針とされる「JIS-X 8341-3」が制定されてから今年で10年目となります。しかしながら、その後総務省による「みんなの公共サイト運用モデル」の策定などを通じてWebアクセシビリティに対する認識が高まっているとはいえ、まだ「難しい」や「わからない」といった印象をお持ちの方が多くいらっしゃるかと思われます。
そこで、当社では来る2014年5月23日(金)に、「Webアクセシビリティ入門セミナー」を開催いたします。本セミナーでは、Webアクセシビリティの基本を改めて認識していただきつつ、なぜアクセシビリティが必要なのか、今後どのように取り組めばよいのか、といった点を中心にご紹介いたします。
企業、行政を問わず、新年度が始まり新しくWeb担当者となられた方、Webサイトのアクセシビリティ改善を検討されている方のほか、近年のWebアクセシビリティ事情について学びたい方などにご参加いただければ幸いです。
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