2003年度 品質マネジメント 目標達成状況
品質マネジメントシステムの維持
2003年8月審査
- 是正処置要求(メジャー)0件
- 是正処置要求(マイナー)3件
- 観察事項(オブザベーション)1件
主な内容
制作・開発・検査・デバッグという製造工程での業務の基本となる設計活動に関する指摘が中心でした。例として、「デザインレビュー・設計検証を実施しているが、その実施についての記録に不備がある」などが指摘されました。
2004年1月審査
- 是正処置要求(メジャー)0件
- 是正処置要求(マイナー)0件
- 観察事項(オブザベーション)5件
主な内容
審査前に当社内の組織変更が実施され、これに対する文書・記録面での対応が遅れていたため、プロセス間、組織間の相互関係が不明瞭である点などが指摘されました。
目標達成状況
議事録提出100%を達成し、これを維持する / 納品実施の記録をデータベースに100%登録し、これを維持する(フロント部門)
クライアントとの関係性を維持し、要求事項を正確に把握するために「お打ち合わせ後の議事録提出」をプロセスとして定めています。フロント部門では、この議事録提出活動の徹底を図るため目標を定め、提出率の把握、未提出議事録に対するプッシュ等行いましたが、100%には至りませんでした。
CSアンケート(納品後に実施するクライアントへの満足度調査)の制作物への評定部分で、8以上の評定を目指す / プロジェクト型案件向けドキュメントフォーマットの整備 / 機能のライブラリ化およびフレームワーク化の推進 / 内部要因による手戻り率とバグ発生率の低減 / 売上を指標とした作業工数コントロール / 設計-開発-検品-納品 一連の作業フローの最適化推進ほか / デモデザイン案の採用率を70%以上とする。(制作・開発部門)
納品後、お客様に対して成果物への満足度調査(CSアンケート)を実施し、自分の仕事がどのように受け止められているのか、問題はあったのか、あればどのような問題だったのかを把握しています。制作部門ではこのアンケートの評定を上げ、それを維持する活動を行いました。達成状況を月ごとに確認しましたが、結果的には目標値を達成できない案件も数件発生し、それに対する是正活動を実施しました。
また、開発部門においては案件定義の明確化、仕様の確実な伝達のためにドキュメントの整備、開発体制の定義を中心に行いました。
検品結果の共有とデータベースへの登録100%を達成し、これを維持する / 検品実施の記録をデータベースに100%登録し、これを維持する(検査部門)
当社で成果物に対する検査を行っているのが品質保証室です。この部門で問題になっていたのは、検査そのものよりも検査の結果の共有、データベースへの登録でした。今年度は、記録管理の重要性を認識してもらうことを目的に、この「データベースへの登録」という行動面を徹底する目標を策定しました。結果的には目標値も達成することができました。
クライアントとのコミュニケーションを強化するために、そのプロセスを監視し、結果を週1回の間隔で社内掲示板で報告する(管理部門)
案件担当部門で定めている様々なプロセスを監視し支援するのが管理部門の役割です。2003年度は当社で「プロセスチェック」として定義している、プロセス遵守状況のチェック・分析・是正指示活動を明確化し実践することを主眼に行動しました。チェック手法の確立、チェック方法の効率化、手順化、マニュアル化など今後につながる成果を出せたと考えております。目標値も達成しています。