2004年度 環境保全 目標達成状況
環境マネジメントシステムの維持
2004年度は、2004年8月と2005年2月に2度の維持審査がおこなわれました。
審査の結果、いずれも大きな指摘事項はなく、マネジメントシステムの継続的改善・規格への適合性が認められました。
また、いただいた観察事項についても、全社で改善の機会として捉え、取り組んでいます。是正処置要求については、是正を完了し、審査会社から是正完了の旨の認定をいただいています。
2004年8月審査
- 是正処置要求(メジャー)0件
- 是正処置要求(マイナー)1件
- 観察事項(オブザベーション)2件
主な内容
- ゴミの分別状況を確認した結果をゴミチェックシートの備考欄に記載することになっていますが、4名の従業員にインタビューをおこなったところ、備考欄の使用方法を理解されていませんでした。
- 2003年12月に実施された内部監査において、「内部監査チームにおける指摘内容の整理と重み付け、及び被監査部門の指定」情報に一部不明確な点が見られました。また、「指摘内容の採用結果」を受けての最終的な指摘事項及び是正・予防処置の結果と「最高経営層への報告内容」に不整合が見られましたので、必要な見直しをはかることが望まれます。
2005年2月審査
- 是正処置要求(メジャー)0件
- 是正処置要求(マイナー)0件
- 観察事項(オブザベーション)3件
主な内容
- 年度の目標の設定においては、達成状況の定量的な把握が可能となるよう、できるだけ数値的なものとするよう配慮することが望ましい。
- マイナス影響をもつ環境目的・目標に対する環境マネジメントプログラムの取組みでは、手順書のルールの徹底及びチェックを中心に行われていますが、さらなる改善のための施策、アイデア、検討課題等を盛り込んでいくことが望ましい。
目標達成状況
普通紙・電気の使用手順の維持、使用量の管理、可能であれば使用量削減施策の追加導入
随時、各フロア環境責任者と協議をおこないながら、手順の最適化、計測の正確性の確保、手順の追加など、日々改善を重ねながら活動しています。
- 電気の全社使用量[2004年4月~2005年3月]
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218,014Kwh
- 普通紙の全社使用量[2004年4月~2005年3月]
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2,053.8kg
帰宅時チェックシート記入率90%
2004年度より新たに設定された環境目標です。当社では、各フロアごとに最終帰宅者がチェックするべき項目をまとめた帰宅時チェックシートを掲示しています。最終帰宅者はフロア退出の際にチェックシートの項目を確認し、チェックをつけて帰宅することになっています。活動自体は環境マネジメントシステムの立ち上げ時期からおこなってきましたが、数値目標を設定するのは初年度ということで、90%の目標を設定しました。結果としては75%と、目標未達となりました。
結果を精査すると、繁忙期の記入率低下とフロアによる入力率の格差が明らかにでており、2005年度以降の課題として挙げられます。
オフィス用品のグリーン購入金額比率40%
当社が設定した「グリーン購入・調達ガイドライン」に基づき、当社が購入するオフィス用品の総金額のうち、40%をグリーン購入対象とするべく活動しました。数値目標を立て、グリーン購入に取り組んだのは2004年度が2度目ですが、結果としては26.5%の比率となり、目標は達成できませんでした。
原因としては、グリーン購入で代替できない物の購入数が予想を上回り多かったこと、単価の高い物の購入比率が高かったこと、などが挙げられます。年度の途中より、社内で使用するコピー用紙の半分を再生紙にするなど、新たな活動を推進してきましたが、目標値に達することが出来ませんでした。目標値の有効な設定方法を含め、再度活動の見直しを行っています。
これらの活動は、当社の環境負荷を低減すると同時に、環境適合企業を育成する役割をも目的としています。
クライアントマシンのグリーン購入金額比率100%を維持
オフィス用品と同様、パソコンについても「グリーン購入・調達ガイドライン」を定めていますが、サーバーなど特殊な用途のパソコンを除き、グリーン購入比率を100%と定めています。
2004年度の結果として、購入した全てのクライアントマシンについてガイドラインを満たし、目標の100%の購入比率を達成しています。次年度以降はCRTや液晶モニターについても数値目標を設定して取り組む予定です。
自社CSRサイトリニューアル、CSRサイトで3ヶ月に1度環境情報を配信、CSRサイトアクセス数の把握
本年度の環境保全活動の中でも大きなトピックとして挙げられるのがCSRサイトのリニューアルオープンです。
2004年6月にいままでの環境サイトから、CSRサイトとして他のマネジメントシステムの内容を含み、リニューアルを実施しました。WEB標準やWCAG(Webアクセシビリティに関する世界共通の指針)への準拠をはじめ、アンケートやお問い合わせなどを設置し、ステークホルダーの皆様との効果的なコミュニケーションを、双方向におこなえる場として、サイト自体の継続的改善を図っております。
また、目標であった3ヶ月に1度の更新も、結果として毎月1度は実施し、通年でのべ25回の更新を行うことが出来ました。CSRサイトのアクセス数についても毎月ログを取得しており、2004年度CSR報告へのインプットとして有効に活用しています。
環境関連団体へ年1回募金活動の実施
2005年1月に地球環境基金へ寄付を行いました。
地球環境基金は、民間団体(NGO)の環境保全活動への資金の助成や、その他の支援をおこない、環境保全活動に向けた国民的運動の発展を図ることを目的として平成5年5月に環境事業団に創設されました。
地球環境基金は、国及び民間の拠出をもって構成され、国が出資等をおこなう他、国民、企業等からも広く資金拠出(寄付)をお願いしています。基金の運用益は、環境保全活動に取り組むNGOの活動への助成や人材育成等をおこなう財源になります。また有識者による委員会の指導を得て運営され、その成果は広く国民の皆様に公表されます。
ごみの廃棄手順の維持、廃棄量の管理、リサイクルの推進、可能であればごみの廃棄量削減施策の追加導入
前年度に引き続き、古紙、蛍光灯、乾電池、トナー、ダンボール、発泡スチロール、シュレッダーごみ、ペットボトル、PCについてリサイクルを実施しました。
ごみの排出量[2004年4月~2005年3月]
- 可燃物:18,945リットル
- 不燃物:21,240リットル
- ビン:1,035リットル
- 缶:3,060リットル
- ダンボール:4,140リットル
- 発泡スチロール:1,260リットル
- ペットボトル:6,975リットル
- シュレッダーごみ:7,830リットル