2004年度 品質マネジメント 目標達成状況
品質マネジメントシステムの維持
2004年8月審査
- 是正処置要求(メジャー)0件
- 是正処置要求(マイナー)0件
- 観察事項(オブザベーション)3件
主な内容
審査に先立ち、「目的の文書に最短時間でたどり着くための基礎作り」をテーマに、2004年6月に文書体系の見直しを実施しました。その見直した体制で受審したところ、文書管理の基本であるバージョン管理や識別方法に「モレとダブリ」の問題が合計2件発見され、文書管理の不十分さと非効率さを改めて認識することができました。他1件は、職務権限リストの誤記載に対する指摘でした。
2005年1月審査
- 是正処置要求(メジャー)0件
- 是正処置要求(マイナー)0件
- 観察事項(オブザベーション)4件
主な内容
2005年1月の審査は、統合システムを元に受審する初の審査であり、2003年6月から推進してきた当社の統合マネジメントシステムへの試みを、初めて第三者に検証していただく機会となりました。指摘に内容としては、4件の観察事項を受け、すべて、マニュアルのわかりにくさ(プロセス間の相互関係が不明確)に関するものでした。
目標達成状況
納期の厳守、レビューの徹底(全社)
全社的な取り組みは進みましたが、遵守管理するための管理表への記入が実施されない月があり、達成度の状況が不明でした。
提出した新規案件の見積もりに対する発注書の受領率を100%達成(フロント部門)
クライアントとの関係性を維持し、要求事項を正確に把握するため、「お打ち合わせ後の議事録提出」をプロセスとして定めています。フロント部門では、この議事録提出活動の徹底を図るための目標を定め、提出率の把握、未提出議事録に対するプッシュなどをおこないましたが、100%には至りませんでした。議事録という形態によらずにコミュニケーションをとっているケースが存在するため、このような結果となりました。
提案前のレビューのプロセスを定義し、実施する(設計部門)
プランニンググループ(現在は、ディレクション部門と統合)が定義の作業をおこない、プロセス化が促進しました。2004年度は外部機関による審査を受けることで、設計プロセスの問題点も明らかになりました。
ディレクター・ライターは制作担当者への入稿時に入稿時間を決定し、これを遵守する。デザイナーは、ディレクターと協議の上決定したアップ時間を遵守する。(ディレクション・制作チーム)
ディレクション担当者と制作担当者が合同で案件を進行するチームです。日常的な管理はおこなっていましたが、達成度合いが管理できるような状態で記録が残っていませんでした。
ディレクター指示による案件1次UPのスケジュール遵守率100%(プロジェクトチーム)
一般案件と別のプロセスを運営しているプロジェクトチームです。案件進行方法とともに、目標に関しても厳密な管理がおこなわれており、目標達成度についても記録されていました。
検品依頼スケジュールのレビューを実施、社内納期を遵守する。(制作部門)
通常対応時は関係者間のコミュニケーションでカバーしているが、繁忙期などは守ることができませんでした。仕組みによらず、属人的に運営している部分が残るため、今後の課題と認識しています。
案件進捗管理表の記入100%を目指す(検査部門)
当社では検査実施時に実施日や担当者を記録することがルールとなっています。昨年度まで90%前後で推移していた活動を今年度は残り少しの底上げをおこない、100%を達成。またそれを維持するための活動を進めることができました。
CMMIプロセス教育の強化
上期はグループ内での勉強会、ワークショップなどを実施しました。下期は、対象範囲を絞り込み、新人入社の際にOJTレベルで取り組みを進めました。
プロジェクトデータの収集推進
2004年度は、CMMIプロセスの案件への適用を通じて「工数(予定・実績)」に関するデータ収集に重点的に取り組みました。データを収集し、改善活動につなげていく部分が今後の課題です。
継続的なSPI(Software Process Improvement)活動の展開
構築した初年度ということもあり、プロセスの大きな見直しは発生しませんでした。