2005年度 環境保全 目標達成状況
環境マネジメントシステムの維持
2005年度は、2005年8月と2006年2月に2度の維持審査がおこなわれました。
審査の結果、いずれも大きな指摘事項はなく、マネジメントシステムの継続的改善・規格への適合性が認められました。
また、いただいた観察事項についても、全社で改善の機会として捉え、取り組んでいます。是正処置要求については、是正を完了し、審査会社から是正完了の旨の認定をいただいています。
2005年8月審査
- 是正処置要求(メジャー)0件
- 是正処置要求(マイナー)1件
- 観察事項(オブザベーション)3件
主な内容
- マネジメントレビューへのインプット項目のうち、規格が要求する、組織の環境パフォーマンス、前回までのマネジメントレビュー結果に対するフォローアップ、改善のための提案をインプットする手順が確立していません。
- 環境マネジメントシステムの適用範囲として、要因の範囲について検討の余地があります。適用される法的要求事項の一部が転居前の情報となっています。転居後の要求事項は把握されているので、早めに現状に合わせ法規制登録簿などを改訂することが望まれます。環境マネジメントシステムに必要となる外部文書にどのようなものが該当するのかを明確にすることが望まれます。
2006年2月審査
- 是正処置要求(メジャー)0件
- 是正処置要求(マイナー)1件
- 観察事項(オブザベーション)4件
主な内容
- 法規制の遵守状況監視記録を毎月第3営業日までに作成することと規定していますが、2005年9月以降、この記録が作成されていませんでした。
- 法規制遵守評価は毎月、タコ足配線確認は年に1回となっています。この頻度が適切か検討の余地があります。法規制登録簿などに、転居前の中野区の情報が残っています。残しておくことが必要であるか検討の余地があります。記録は活用して改善に結びつけるという観点から、記録の記載内容などに改善の余地があります。内部監査での不適合が本来の業務に対して指摘されていることは特筆に値します。
目標達成状況
普通紙・電気の使用手順の維持、使用量の管理、可能であれば使用量削減施策の追加導入
随時、環境保全委員と協議をおこないながら、手順の最適化、計測の正確性の確保、手順の追加など、日々改善を重ねながら活動しています。
- 電気の全社使用量[2005年4月~2006年3月]
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182,249Kwh
- 普通紙の全社使用量[2005年4月~2006年3月]
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2,106.15kg
帰宅時チェックシート記入率90%
当社では、最終帰宅者が消灯をし、チェックシートに記入するという活動を行っています。この活動は移転前から行っていることですが、フロアが広くなった分、人任せにしてしまっているというのが現状です。2005年度は目標未達に終わりました。
2006年度は責任を持つべき人を具体化し、記入をしなければならないという意識付けをするということが課題として挙げられます。
アスクルでのグリーン購入金額の割合が90%以上(但しグリーン購入対象品目に限る)
2004年度まではアスクルで購入した全ての商品が対象でしたが、グリーン購入で代替できない物の購入数が予想を上回り多かったことや単価の高い物の購入比率が高かったことなどの原因があり、目標達成はできませんでした。
そこで2005年度からは対象をグリーン商品が存在するものに限定することになりました。目標の対象を限定したところ、2005年度は98%がグリーン対象商品となり、目標達成となりました。
現在、ミツエーリンクスで常備文具として購入しているものは、一部のグリーン対象商品がない文具を除き、全てグリーン対象商品を購入しています。したがって、今後もグリーン購入を積極的に行っていけばこの98%という数値は維持できるものと考えられます。
これらの活動は、当社の環境負荷を低減すると同時に、環境適合企業を育成する役割をも目的としています。
クライアントマシンのグリーン購入金額比率100%を維持
オフィス用品と同様、パソコンについても「グリーン購入・調達ガイドライン」を定めていますが、サーバなど特殊な用途のパソコンを除き、グリーン購入比率を100%と定めています。
2005年度の結果として、購入した全てのクライアントマシンについてガイドラインを満たし、目標の100%の購入比率を達成しています。次年度以降はCRTや液晶モニターについても数値目標を設定して取り組む予定です。
自社CSRサイトリニューアル、CSRサイトで3ヶ月に1度環境情報を配信
2004年6月にいままでの環境サイトから、CSRサイトとして他のマネジメントシステムの内容を含み、リニューアルを実施して以降、毎年CSRサイトのリニューアルを実施しています。WEB標準やWCAG(Webアクセシビリティに関する世界共通の指針)への準拠をはじめ、アンケートやお問い合わせなどを設置し、ステークホルダーの皆様との効果的なコミュニケーションを、双方向におこなえる場として、サイト自体の継続的改善を図っております。また、目標であった3ヶ月に1度の更新も実施することができました。
環境関連団体へ年1回募金活動の実施
2005年7月に特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパンへ寄付を行いました。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、貧困や困難な状況の中にある世界の子どもたちや人々の必要に即して、緊急援助から開発援助まで、人々に直接届く支援を行っている団体です。
ワールド・ビジョン・ジャパンは国内外で活発な支援活動を行っています。海外では教育、医療・保健衛生、農業指導、水資源開発、収入向上、指導者育成、HIV/エイズ対策など幅広い分野において子どもたちをサポートしており、災害や紛争などの緊急時には食糧、衣料、毛布、テント等の配布や、人々の精神的ケアなどの緊急援助を実施しています。また日本国内では、開発途上国の貧困に苦しむ子どもたちを支えるための募金活動や、日本の子どもたちや大学生に、世界の状況をよく理解し、積極的に国際協力に参加してもらえるよう開発教育なども行っています。
ごみの廃棄手順の維持、廃棄量の管理、リサイクルの推進、可能であればごみの廃棄量削減施策の追加導入
2004年度に引き続き、古紙、蛍光灯、乾電池、トナー、ダンボール、発泡スチロール、ペットボトル、PCについてリサイクルを実施しました。
オフィス移転後、一部ゴミ捨て場がビルの共有スペースにあり、ビル管理会社で回収・リサイクルを請け負っています。このため、計測値と実際のアウトプット量が異なるので、2005年度から記載を取りやめました。